筋トレを始めたら「顔つきが変わったね」と言われたことはありませんか? 実際に筋トレをすると、体つきだけでなく顔つきにも変化が現れることがあります。
中には「イケメンになった」と言われる人もいれば、顔つきがあまり変わらない人も。その差は一体何なのでしょうか? 筋トレが顔つきに与える影響や、イケメンになる人とならない人の違いを探っていきます。
監修は、つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長・中谷創先生です。
筋トレをすると「顔つきが変わる」ってホント?
筋トレをすると体だけでなく顔つきにも変化が現れることがあります。
体脂肪率の低下や筋肉が鍛えられることによって、顔の印象がシャープになったり、表情が引き締まったりするためです。血行も促されるため、むくみ解消、肌のハリ・ツヤ向上も期待できます。
また、筋トレによってホルモンバランスが整うことで、自信がついたり表情が明るくなったりすることも影響しています。
くわしく見ていきましょう。
なぜ筋トレで顔つきが変わるのか
筋トレで顔つきが変わる理由は、主に以下の3つに分けられます。
体脂肪率の低下
筋トレを継続すると代謝が上がり、体脂肪が減少します。これにより、顔の脂肪も落ちてフェイスラインがシャープになります。
ホルモンバランスの変化
筋トレによりテストステロンや成長ホルモンの分泌が促進されることで、筋肉が発達しやすくなります。
とくにテストステロンは男性的な力強い印象を与えるため、顔つきが「男らしく」「精悍(せいかん)」に見えることがあります。
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自信や精神的な変化
筋トレにより体力や筋力が向上すると、自信がつきやすくなります。この自信が表情に現れ、堂々とした印象や明るい表情になることで、顔つきが変わったように見えることがあります。
次:筋トレをしても顔つきが変わらない人も。イケメンになる人とならない人の違い
筋トレをしても顔つきが変わらない人も。イケメンになる人とならない人の違い
筋トレをしても顔つきが変わる人と変わらない人には、以下のような違いがあります。
体脂肪率が下がっているかどうか
筋トレをしても、食事管理や有酸素運動を取り入れていないと体脂肪が落ちにくく、顔が引き締まりにくいことがあります。
食事管理と有酸素運動を取り入れて、適度に体脂肪を落としましょう。
筋トレメニューの違い
顔つきに影響を与えやすいのは、スクワットやデッドリフト、ベンチプレスなど大きな筋肉を鍛えるトレーニングです。
成長ホルモンやテストステロンが分泌されやすくなり、顔つきの変化につながります。
腹筋トレーニングや二の腕など、小さな筋肉を鍛える筋トレばかり行っている場合、ビッグ3のように大きな筋肉を刺激するメニューをとり入れましょう。
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もともとの骨格や顔立ち
顔の骨格や肉付きは個人差があるため、筋トレをしても顔の印象が大きく変わりにくい場合もあります。
ただし、フェイスラインが引き締まることで「垢抜けた」印象になる可能性はあります。顔の筋肉を鍛えるエクササイズを試してみるのも手です。
また、しっかり笑う、話す、表情を豊かにすることを習慣化すると、顔の筋肉をよく使うのでおすすめです。
表情やメンタルの変化
筋トレで得られる自信やポジティブな感情が、表情や目の輝きに影響します。
筋トレをしても自信がつかない場合や、メンタルの状態が不安定な場合は、顔つきの変化が感じられにくいことがあります。
まずは背筋を伸ばし、胸を開くように意識するだけでも変化が出てきます。
監修者プロフィール
中谷 創 (なかやつくる)
防衛医科大学校卒。つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長。医学博士、整形外科専門医。
日本スポーツ協会スポーツドクター。ラグビー日本代表の海外遠征などの帯同や東京オリンピック、ラグビーワールドカップの大会ドクターなどを務める。陸上自衛隊在籍中は医官として自衛官の健康管理や整形外科手術を手掛ける。東京、札幌などで勤務。
公式サイト https://tsukuruseikei.jp/
<Edit:編集部>