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“バイオレンスの詩人”ジョン・ウー、用意した車両の多くを完全破壊 『サイレントナイト』全編セリフなしで壮絶アクション

  • 2025.3.31
映画『サイレントナイト』場面写真 (C)2023 Silent Night Productions, Inc. All Rights Reserved

ジョン・ウー監督と『ジョン・ウィック』製作陣がタッグを組んで贈る、全編セリフなしのリベンジ・アクション映画『サイレントナイト』より、ジョン・ウー監督がお気に入りシーンを明かすコメントや、主演のジョエル・キナマンが作品の魅力などについて語るコメントが到着した。

【写真】撮影で使用した銃の一部も 『サイレントナイト』フォトギャラリー

本作は、魂を揺さぶる壮絶な復讐劇。監督を務めたのは、伝説的傑作『男たちの挽歌』などで知られる、アクション映画界の名匠ジョン・ウー。『ジョン・ウィック』シリーズの製作陣とタッグを組み、声を失った男の復讐劇として全編セリフはなし、アクションと映像の力だけで観客を魅了する。

主演は『スーサイド・スクワッド』シリーズ、『ラン・オールナイト』などで知られる次世代アクションスター、ジョエル・キナマン。息子を殺された男の壮絶な悲しみと怒りを、全肉体を躍動させて表現する。

幸せな1日になるはずだったクリスマス・イブのその日、ギャング同士の銃撃戦に巻き込まれた男は、目の前で愛する我が子の命を奪われる。自らも重症を負った男は、なんとか一命をとりとめたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声すらも失ってしまう。声なき男の悲しみはやがて憎悪へと変わり、悪党への復讐を決意。ギャング壊滅の日は次の12月24日。聖なる夜に、誰も観たことのない壮絶な復讐劇が幕を開ける―。

衝撃的なシーンの連続で観客を引きつける本作は、約300人のスタッフ(主にメキシコの映画制作チーム)とともに、約40日間の撮影を敢行。チェイスやクラッシュシーンのために18台の主要な車両が使用され、その多くが実際に完全破壊された。提供された銃は、ベレッタPx4やグロックなどの短銃(主に警察が使用するタイプ)や、AK‐47、サブマシンガン、モスバーグ(ショットガン)などの長銃。これらは物語の展開をリアルに表現するため慎重に選ばれ、安全対策やプロトコルを厳守しながら使用された。さらに最高のスタントマンを集結させ、息をのむようなアクションを演出し圧倒的な映像体験を生み出した。

お気に入りのシーンについて、ジョン・ウー監督は「ジョエルとある男がガレージで戦うシーンがある。本物の戦いのようだったよ。撮影も本当に激しくて、こういうアクションをワンシーンで作り上げるのは難しいし、言葉では説明しにくい。俳優たちは自分なりの方法でエネルギーを引き出していたね」と、主人公とギャングの目まぐるしい攻防が際立つ戦闘シーンを挙げる。

一方ジョエルは「どのシーンも素晴らしいんだ。モニターで映像を確認すると、ジョンがどのようにシーンをデザインしたかが分かる。まるで少年に戻ったような気持ちになるよ! すごく独特なカメラワークなんだ。この映画はセリフがない分、1つか2つの美しいショットをじっくり撮る時間があった。だから、すべてのシーンが特別なんだ」と、“バイオレンスの詩人”の異名を持つ名匠が生みだした映像の数々を称賛。

続けて「観客は、これまでにない映画体験をすることになる。セリフはないけど、芸術性があり、感情があり、興奮がある。アクションはダイナミックだし、さまざまな要素が詰まっている。戦闘シーン、銃撃戦、カーアクション。さらに、それらとは対照的に、感情を揺さぶるドラマもある。きっとこれは重要な作品になると思う」と太鼓判を押した。

映画『サイレントナイト』は4月11日より全国公開。

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