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北海道日本ハムファイターズ・松本剛「まだ見ぬ景色を見るために、チームを鼓舞する存在でありたい」

  • 2025.4.1

フレッシュな選手が揃うメンバー編成で、2季連続パ・リーグ最下位から、昨季は2位という大きな飛躍を達成。チーム全員、勝利への渇望を剥き出しにし、最後までドラマティックに戦い抜く姿勢は、応援する多くの人に、勇気を与えた。ここではそんな北海道日本ハムファイターズから、松本剛選手のインタビューをお届けします。

松本剛「まだ見ぬ景色を見るために、チームを鼓舞する存在でありたい」

開口一番、オファーを受けたときの驚きを楽しそうに伝えてくれた松本剛選手。

「ananって、あの『anan』ですよね? って、広報さんに確認しちゃいましたよ。びっくりしました。僕らで大丈夫ですか?」

選手会長に就任して3年目になる。チームを束ねる立場として昨季の躍進を経験し、今季にかける思いは人一倍強い。

「昨シーズン、チームとしては2季連続の最下位から2位に躍進して、エスコンフィールドで初めてのCS(パーソル CS パ)をできたことはよかったです。勢いがついたらすごく強いチームなんだと確信できたし、今シーズンの開幕を前に、みんなのモチベーションもかなり上がっています」

エスコンフィールドで行われたCSファーストステージ第2戦の1打席目。気迫のヘッドスライディングで間一髪のセーフをもぎ取り、試合の流れを引き寄せてみせた。

「あのときはチームを引っ張る立場で出場させてもらっていたので、なんとかみんなを鼓舞できればという一心でした。一年を通して個人の成績としては悔しい結果でしたけど、チームが勝つことで何度も救われましたし、チームスポーツの醍醐味ってこういうところだと改めて感じられたシーズンでした。今季はもう一度、自分のバッティングを見直して打率3割を目指します。チームも、CSファイナルステージであっさり負けてしまったのは事実なので、続投を決意してくれた新庄(剛志)監督のもとで、必ずやり返したいです!」

苦しくても、負けていても、その一試合を全力で戦う。これは毎年誓っている自分との約束であり、ファンへの礼儀だ。

「その日だけ球場に来られる人、初めて野球を観る人がいるかもしれないのに、不貞腐れたような態度でいてはいけないと肝に銘じています。プロとして当たり前ですけどね」

今号の特集にちなみ、おすすめの旅先として挙げてくれたのは、Fビレッジ内のプライベートヴィラ「VILLA BRAMARE(ヴィラ ブラマーレ)」。家族で宿泊したこともあるそう。

「めちゃめちゃよかったですよ。部屋にサウナがあって、目の前の池越しにエスコンフィールドと森の景色が見えます。手前味噌になってしまいますけど、本当におすすめです。ふだんは旅といっても遠征とかトレーニングのための移動なので、食べることが唯一の楽しみ。北海道は魚が美味しいですよね。僕もこっちに来てから魚好きになりました。ふらっと入った居酒屋さんの焼き魚なんかが、すごく美味しいんです。あ、食べ物でいうなら、宮崎の地鶏とか宮崎牛も好きですね。宮崎に行ったら肉を食べます。これって旅の話になっていますか?(笑)」

チームメイトとプライベートで旅をするなら? とのお題には、伊藤大海投手と釣りに行きたいと即答。

「趣味があまりないので、“やったことがないことをやってみる旅”がしたいんです。たとえば、オーケストラの演奏会に行くなんていうのでもいいんですけど、未体験のことがしてみたくて。大海って、登板がない日とかに朝から釣りに行くらしいんですよ。よく『これ釣ったよ』と魚の写真を見せてくれます。僕は初心者だから、釣り好きな人と一緒のほうが楽しみを見つけられそうな気がして。大海、連れていってくれないかなぁ」

PROFILE

松本剛

まつもと・ごう 1993年8月11日生まれ、埼玉県出身。背番号7。2012年ドラフト2位で入団。’22年に首位打者のタイトルを獲得し、’23年からチームの選手会長を務める。

衣装はすべてスタイリスト私物

写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・北 一騎(Permanent) 山川 芽(yayan) 首藤多佳子(eclat) 取材、文・黒澤 彩

anan2440号(2025年3月26日発売)より

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