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【土呂】世界に誇る一流の芸術品を魅せる「大宮盆栽美術館」リニューアルオープン!!

  • 2025.4.1

こんにちは!

盆栽大好きKUMIです。

 

いまや「BONSAI」とよばれ、日本を代表する伝統的な文化芸術「盆栽」。 この盆栽文化を調査、研究し世界に広く発信し、親しんでいただくことを目指して開設した「大宮盆裁美術館」が2025年3月21日(金)にリニューアルオープンしました! 今回は報道機関関係者むけに行われた内覧会の様子をお伝えします。

 

大宮盆栽美術館は、JR宇都宮線土呂駅東口から徒歩5分、東武アーバンクライン(野田線)大宮公園駅から徒歩10分の閑静な住宅街にあります。

出典:リビング埼玉Web

世界初の公立盆栽美術館である同館は、盆栽の魅力を広く世界に発信するため、日本を代表する名品盆栽120点以上をはじめ、盆器、絵画資料、歴史資料などを公開しています。

リニューアルオープンの目玉!池に映る「青龍」

今年4月に大宮盆栽村の開村100周年を迎えるにあたっておこなわれた今回の庭園改修。 盆栽を「魅せる美術館」に生まれ変わるべく、展示空間を整備し、既存の建物や空間と庭園が調和する景観となるよう配慮されているとのこと。

主幹(兼)管理係長の松野進さんによると、今回、特に力を入れた箇所は、庭園池の拡張及び、流水システムの導入で、ぜひご覧いただきたいのがこちらの五葉松「青龍」(A-060)だそう。岬の盆栽台に置かれた盆栽を水面に映し出す鏡面池としてデザインされた池の水面には、もう1匹の龍がくっきり浮かび上がっています。

出典:リビング埼玉Web

流水システムの導入の1番の目的は、酷暑時の庭園内の温度を下げ、来館者や盆栽の負担軽減を図るための「暑さ対策」とのことでしたが、循環する水の、さらさらと流れるここちよい水音に身も心も癒されました。

出典:リビング埼玉Web

また、池を囲むようにミストを設置。見た目にも体感的にも涼しさを感じられる演出です。 拡張された庭園池や盆栽は、池の周囲の園路だけではなく、ロビーや2階テラスからも観覧できます。

出典:リビング埼玉Web

こちらは2階テラスから見た庭園の全貌。右奥に見える駐車場の桜が満開になる頃には、さらに美しい景観になるそうです。

必見!いつもは撮影禁止のあの場所をご紹介!コレクションギャラリー

さてさて、今回特筆したいのは、こちらの館内のコレクションギャラリーから展示室の画像。 いつもは撮影禁止の場所なのですが、内覧会ということで、特別に許可がおりました!

出典:リビング埼玉Web

館内のコレクションギャラリーは、プロローグ、ギャラリー、座敷飾りという3つの空間から構成されています。

出典:リビング埼玉Web

プロローグでは、コレクション(盆栽、盆器、水石、など)や盆栽の鑑賞方法などを展示。

出典:リビング埼玉Web

続くコレクションギャラリーでは5席の盆栽を季節に合わせ、週替わりで紹介しています。 こちらは「椿」(永楽)(A-132)黒みを帯びた渋い紅色の花が特徴です。

出典:リビング埼玉Web

幹が円を描くように伸びたことで、丸く切り取られた空間が興を生んでいる、「檜」(ひのき)(A-134) なんと山から自然のものを採ってきたのだそう。まさに世界に誇るミュージアムピースですね!!

座敷飾り~伝統ある日本家屋に映える盆栽たち

出典:リビング埼玉Web

3種類の形式に分けられた座敷に、盆栽、水石、書画(掛け軸)などを展示する座敷飾り。 こちらは一番格式の高い真の間。格調高い盆栽を飾るのにふさわしい造りになっています。 「黒松 銘:岩松庵」(A-020)

出典:リビング埼玉Web

近代以降に作られたほとんどが こちらの行の間。「欅」(A-114)

出典:リビング埼玉Web

主に茶席として工夫された草の間。「土佐水木」

いまや床の間どころか畳すら珍しくなってしまった日本家屋の、シンプルで美しい「空間」に飾られた四季折々の盆栽や掛け軸。うっとりします。

さらに企画展示室も撮影許可が!

出典:リビング埼玉Web

企画展示室も見学させていただきました。

出典:リビング埼玉Web

企画展示室では、盆栽や大宮盆栽村の歴史展や、盆栽に関する美術展などを開催しています。

出典:リビング埼玉Web

こちらは浮世絵版画「源氏絵」(E-167)

2025年のNHK大河ドラマにちなみ、所蔵している資料のなかから、蔦重から分家したと考えられている蔦屋吉蔵が版行した作品を展示。盆栽を身近に感じていただきたいという気持ちがつたわります。

今回はじめて学芸員の方にお話しをうかがいながら館内を鑑賞したのですが、展示品に対する知識が深くなった気がしてとっても楽しかったです! ご希望の方には、毎月第1日曜、第3土曜日の13:30に参加費無料のギャラリートークを開催。学芸員のかたや展覧会に合わせた特別講師の方が、盆栽や出品物の見方や見どころを教えてくださるそうなので、要チェックです!

樹齢数百年。大宮盆栽美術館で人気の名品盆栽

出典:リビング埼玉Web

さてここで大宮盆栽美術館を訪れたら、ハズしてはいけない盆栽たちをご紹介。 不動の人気を誇るのは 「五葉松」 銘:千代の松(Aー100)樹齢500年 高さ1.6メートル。横幅1.8メートルを超える作品で、大型盆栽の迫力があらわれた、同館自慢の1点です。

出典:リビング埼玉Web

千代乃松と人気を二分するのが、手ぬぐいの柄にもなっている「五葉松」銘:日暮し(A-001)樹齢450年(右下) 新潟の石油王、中野忠太郎によって「1日見ていても見飽きない」という意味をこめて命名された名品です(次回の展示は秋に予定)。

出典:リビング埼玉Web

私の一番の推しは「真柏」銘:寿雲(A-007)樹齢800年。 年月を経た松や真柏では、幹や枝の一部が枯れてそのままの形を残し、白い肌を見せることがあります。これをジン、シャリと呼ぶのですが、傑出したジンとシャリの造形美は真柏盆栽の大きな魅力であり、寿雲はその白眉といえるでしょう。

庭園と館内では常時約70の盆栽を展示。残りは、盆栽村で修行した専門の盆栽技師2名が培養所で管理し、季節ごとに入れ替えているそうです。

ちなみに、通が好んで訪れるのは冬。葉が落ちたあとの、枝ぶりの妙を見にくるそう(うーん、深い!) また春先のこの時期も、花ものも枝ものも楽しめる絶好の季節として人気なのだとか。

推しをみつけて成長の様子を見にくるのも楽しそうですね! 1年を通して通いたくなったあなたには、4回来ればもとがとれる年パスがおすすめです。

盆美eガイドで盆栽博士になっちゃおう!

盆栽をもっと知りたいという方にオススメなのが「盆美eガイド」。大宮盆栽美術館コレクションの解説、画像、音声ガイドをスマートフォンでお楽しみいただけるコレクションガイドです。英語や韓国、中国語の解説もあり。Aは盆栽~Eは絵画資料等~となっており、展示品の3桁の番号を入力すれば詳しい情報が得られます。また館内に表示された二次元コードを読み取ることで、簡単に利用することができます。

出典:リビング埼玉Web

おうちに帰ってからも検索できるので、とっても重宝してます!この記事で登場した盆栽の検索No.も書きましたので、気になった方はアクセスしてみてくださいね!

ミュージアムショップでは開村100周年記念グッズ販売開始!

出典:リビング埼玉Web

来館者のうち15%を占める外国人観光客の方にも大人気のミュージアムショップでは、開村100周年記念アクリルスタンドとマグネットを販売開始!ネット販売はしていないそうなので、ご来館の記念にいかがでしょうか。

大宮盆栽村開村100周年の記念すべき年。ぜひ盛大に盛り上げていきたい!

出典:リビング埼玉Web

「長い間その技術が大切に継承されてきた盆栽。この世界にむけて誇れる芸術を次の100年も守り伝えていきたいです。大宮盆栽村開村100周年を迎えるこの記念すべき2025年は、春には記念企画展、秋には氷川神社とコラボしたライトアップなど村をあげてのイベントも目白押しです。ぜひ盛大に盛り上げていきたいです。」と目を輝かせる松野さん。

大宮盆栽美術館は、毎年GWに多くの人でにぎわう大盆栽まつり中も開園します。ぜひこの機会に、リニューアルされた盆栽庭園で世界のBONSAIをお楽しみください。

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