’70年万博当時の面影を追体験できる万博記念公園。ここでは、その園内にある、当時の賑わいを伝えるEXPO’70パビリオンと、テーマ館で展示された世界各地の民族資料を受け継ぐ国立民族学博物館をご紹介します。
EXPO’70パビリオン
’70年大阪万博が凝縮するトリビアの宝庫も欠かせない!
かつて鉄鋼館だったパビリオンを利用し、大阪万博記念館として2010年に公開されたのが「EXPO’70パビリオン」。当時の最新技術で作られたスペースシアターと呼ばれたホールに加え、数多くの映像や写真、資料で大阪万博を振り返る施設だ。ピクトグラムが広まったのは大阪万博からなど、さまざまなトリビアも楽しい。2023年に増設された別館では大阪万博当時、太陽の塔の頂上で輝いていた「黄金の顔」を展示(現在の黄金の顔は2代目)。その輝きを間近に見ることができる。
INFORMATION
EXPO‘70パビリオン
吹田市千里万博公園
TEL:06・6877・7387(万博記念公園コールセンター)
10:00~17:00(入館~16:30)
水曜休(万博記念公園に準ずる)
入館料¥500(別途、万博記念公園入園料が必要)
国立民族学博物館
大ボリュームで集結する、世界各地の文化が圧巻!
“みんぱく”の名で親しまれる「国立民族学博物館」は、世界各地の民族学や文化人類学の研究の成果を広く公開展示する博物館。といっても堅苦しさはなく、世界中で育まれてきたカルチャーを伝える展示資料は膨大であると同時に、知的好奇心を刺激するものばかり。時間がいくらあっても足りないと、訪れたほとんどの人が口にするほどだ。そのなかにはEEMコレクションとして、岡本太郎の発案により収集、太陽の塔で人類の原点として展示された貴重な資料も含まれている。
INFORMATION
国立民族学博物館
吹田市千里万博公園10‐1
TEL:06・6876・2151
10:00~17:00(入館~16:30)
水曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始休
入館料¥580(6月19日からは¥780)
写真・わたなべよしこ 取材、文・大和まこ
anan 2440号(2025年3月26日発売)より