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ノロウイルス感染時、食べてはいけないもの

  • 2025.3.31
【管理栄養士が解説】ノロウイルスの感染などで胃腸炎になってしまったとき、食事はどうすべきでしょうか? 食事の注意点、避けるべき食べ物について、解説します。

Q. 家族がノロウイルスに……食べさせてはいけないものはありますか?

Q. 「ノロウイルスにかかった家族の食事について悩んでいます。吐き気がひどく、ほとんど食事がとれていない状態です。回復するために何か食べてほしいのですが、どのような食べ物なら大丈夫なのでしょうか?」

 

A. 症状がひどい時期は水分補給をしっかり。食事はあくまで無理のない範囲に

ノロウイルスなどにかかって、腹痛や下痢などの不快症状がある間は、まずは胃腸を休めましょう。水分補給は重要ですが、食べられない体調の時に、無理に食べさせようとする必要はありません。食事に関しては仮に1~2日程度食べられなくても大丈夫です。

食欲が戻ってきたら、消化にいい食べ物から始めることが大切です。特に、柔らかく煮たお粥や素うどんなどは、胃腸への負担が少なく、回復期の食事として適しています。一方で、避けるべき食品もあります。脂肪分の多いものや濃い味付けのものは、消化に時間がかかり、胃腸に負担をかける可能性があるため控えたほうがいいでしょう。

回復が進むにつれて、栄養バランスを考慮し、たんぱく質や水溶性食物繊維を積極的に摂取することが望ましいです。たんぱく質は胃の粘膜を保護する働きがありますので、豆腐や卵、白身魚、鶏のささみなど、脂肪分の少ない食材を柔らかく調理して取り入れるといいでしょう。また、食事の際にはよく噛んでゆっくりと食べることで、胃腸への負担をさらに軽減することができます。

ノロウイルスからの回復期には、無理をせず胃腸に優しい食品を選びながら、少しずつ通常の食事に戻していくことが大切です。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。

文:平井 千里(管理栄養士)

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