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日本にいながら海外気分♪パスポート不要で楽しもう!異国情緒あふれる【絶景10選】

  • 2025.3.30

コロナ禍が明け、すっかり日常を取り戻した日本。世界最強クラスのパスポートを片手に世界へ飛び出す人が増える一方、円安、物価高が重しとなって、未だ二の足を踏む人たちも少なくないのでは。

そんな方々にオススメなのは、全国各地に点在する“まるで海外!”な異国情緒あふれる絶景スポット。

コロナ禍で注目された定番スポットから穴場まで、“パスポート不要”の選りすぐりの絶景を10カ所ご紹介します。

北海道|シラフラ(滝瀬海岸)

Photo by Mayumi

白亜の断崖がそそり立つ海岸線。英国ロンドン郊外の景勝地「セブン・シスターズ」を彷彿とさせるこの光景は、かつてアイヌ語で「白い傾斜地」を意味する「シラフラ」で親しまれた、北海道乙部町(おとべちょう)にある滝瀬(たきせ)海岸です。

約500万年前の火山活動で降り積もった軽石の地層が海底隆起し、波風にさらされ長い年月をかけて生まれた白亜の断崖は高さ約20m、幅約500mにおよびます。

かつて、シラフラへ行くまでに波打ち際を700mほど歩く必要がありましたが、2024年10月より展望デッキを備えたシラフラ展望公園がオープン。海岸へ出るスロープが設置され、アクセスが便利になりました。

青森県|仏が浦

Photo by PIXTA

波打ち際に立ち並ぶ白緑色の奇岩群。どことなくトルコのカッパドキアを彷彿とさせるこの奇観は青森県北部、下北半島西岸に広がる「仏が浦(ほとけがうら)」です。

津軽海峡の荒波によって削りだされたさまざまな形の海辺の彫刻は、まさに非日常感漂う絶景スポット。

それもそのはず、仏が浦はあの世(極楽)とこの世(現世)を分ける浜、死者の魂が立ち寄る場所とも言われ、「如来の首」「五百羅漢」「極楽浜」「蓬莱山」など仏教由来の名が付く奇岩とともに東方にそびえるあの恐山(おそれざん)……いろんな意味で“異国”を感じられるスポットです。

埼玉県|防災地下神殿(首都圏外郭放水路)

Photo by Mayumi

薄暗い地底空間に林立する巨大な柱。その姿はまるでRPGのダンジョンか、はたまた失われた古代神殿か。じつはこれらは埼玉県春日部市が洪水対策に建設した「首都圏外郭放水路」で、近年では「防災地下神殿」の愛称で親しまれています。

各河川からあふれ出た水を地下水路のトンネルを通って一時的にこの空間に留め、江戸川に放流する役割を担った「調圧水槽」が、この“地下神殿”の正体。

サッカーグラウンドほどの広さをもつ調圧水槽は高さ18m、幅2m、奥行き7m、重さ500トンもの巨大な柱59本によって支えられ、文字通り“縁の下の力持ち”。近年では施設見学ツアーや映画・ドラマ等のロケ地として人気が高まっています。

三重県|九鬼漁港

Photo by Mayumi

風光明媚な青い海の漁港でたゆたう漁船はさながら宙を浮いているよう。イタリアのランペトゥーザ島を彷彿とさせるそのスポットは、三重県尾鷲市(おわせし)にある九鬼漁港です。

「日本版ランペトゥーザ島」といえば高知県の柏島が有名ですが、じつはこちらはあまり知られていない絶景スポット。尾鷲市といえば世界遺産熊野古道のイメージが強いですが、海も飛び切り美しいという意外性もまた魅力です。

郷愁をそそられる港の集落の風景や九鬼町屈指の絶景スポット「オハイ」もおすすめですよ。

和歌山県|雑賀崎

Photo by PIXTA

小さな漁港を囲む斜面に、所狭しと密集する集落の独特の景観。さながらイタリアの世界遺産アマルフィを彷彿とさせるこの港町は、和歌山県にある「雑賀崎(さいかざき)」です。

雑賀崎は、かつて万葉集の歌にも詠まれた、にしえからの景勝地。日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成要素のひとつでもあり、近年では本場イタリアのアマルフィ市長も太鼓判を押す「日本のアマルフィ」として注目されています。

2023年4月、岸田元首相が襲撃された漁港として図らずも知名度が急上昇した雑賀崎。そんな出来事を感じさせない、普段はのどかで美しい漁村です。

広島県|未来心の丘

Photo by Mayumi

青空に映える白亜の大理石。およそ日本とは思えない異国情緒漂う建造物は、瀬戸内海に浮かぶ広島県尾道市の生口島(いくちじま)に建てられた「未来心の丘(みらいしんのおか)」です。

明治から昭和初期にかけて活躍した実業家・耕三寺耕三氏が、母の菩提を弔うため建立した浄土真宗の寺院・耕三寺(こうぞうじ)。その境内に位置し、世界を股にかける現代彫刻家・杭谷一東(くえたにいっとう)氏が手掛けた総大理石の屋外アートです。

仏教護法の十二天をテーマにした彫刻作品とともに、瀬戸内海の自然に融け込んだ姿は、どことなくギリシャのサントリーニ島を彷彿とさせます。

香川県|父母ヶ浜

Photo by PIXTA

"日本のウユニ塩湖"として、今やすっかりおなじみとなった香川県三豊市(みとよし)にある「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」。約1kmにおよぶロングビーチでは、干潮時の潮だまりに映り込んだ夕日の絶景が南米ウユニ塩湖を彷彿とさせるとして一躍人気の観光名所となっています。

もっとも美しい瞬間をカメラに収めたいなら、風が凪いだ干潮時の夕方がベスト。三豊市観光の公式サイトにて紹介されている「父母ヶ浜 絶景の見頃カレンダー」は要チェックです。

ちなみに「父母ヶ浜」以来、「○○のウユニ」といったリフレクションスポットが全国で流行っていますが、そのひとつである茨城県の大洗海岸もおすすめです。

徳島県|阿波の土柱

Photo by PIXTA

米国アリゾナ州などで見かける奇岩が織りなす壮大なキャニオン……その類かと思いきや、じつはこれらは“土”から生まれた自然の造形美、知る人ぞ知る徳島県阿波市の「阿波の土柱(あわのどちゅう)」です。

太古の昔に堆積した土や砂礫が隆起し、風雨にさらされ刻まれた大地の彫刻。こうした成り立ちの土柱は世界でもきわめて珍しく、米国のロッキー山脈、イタリアの南チロルに並んで世界三大土柱といわれています。

そんな貴重な土柱が高速道路や民家のすぐそばにあるという意外性、柵のない断崖スレスレで地上をのぞくスリル満点の頂上の展望台なども魅力のひとつです。

鹿児島県・沖永良部島|地底洞窟群

Photo by Mayumi

気が遠くなるような年月をかけて生まれた洞窟や鍾乳洞。ライトで照らし出された暗闇の地下空間は、じつに神秘的で非日常体験そのものですよね。

全国に何千もの洞窟群が存在するなか、ヘルメットなしで気軽に見学できる “観光洞窟”に対し、ヘルメットやヘッドライト、専用スーツなどを装着し、暗闇のなか、道なき道をほふく前進したり潜水したりして進むスリリングな洞窟探検を“ケイビング”と呼んでいます。

日本においてケイビングができる洞窟はまだ限定的ですが、近年その聖地として注目されるのが、鹿児島県の沖永良部島(おきのえらぶじま)。周囲約60kmの島内には4種類のコースが整えられ、初心者から上級者まで楽しめます。

鹿児島県・与論島|百合ヶ浜

Photo by Mayumi

タヒチやモルディブ、パラオにニューカレドニア……世界の名だたる美しいビーチにも引けを取らない、驚異的な輝きを放つのが、鹿児島県与論島の「百合ヶ浜」。

百合ヶ浜とは、潮の満ち引きによって出現する「幻の浜」。そのピークとなる大潮の日は、果てしなく続く遠浅のビーチに白砂の砂紋が海底に広がり、ターコイズブルーの海がゆらめいて、まさにこここそ「天国に一番近い島」ではないかと錯覚するほど。

与論島の公式サイトには「百合ヶ浜の出現予測カレンダー」が紹介されているため、百合ヶ浜が出やすい日をねらって訪れることをオススメします。

パスポート不要で遊びに行ける、日本の“異国”を訪ねる旅へ

コロナ禍における自粛ムードやロックダウンの影響で、“海外気分に浸れる日本の絶景”が数多く発掘・注目されました。

今回の10選はそのなかのほんの一部で、本国さながらの古城や庭園、テーマパークや○○タウンまで、世界中の料理が日本で食べられるように、今、世界中の景色を国内で楽しめる時代になっています。

自然豊かで、多様性を受け入れる日本だからこそ叶う、パスポート不要の日本の“異国”。ぜひ今度遊びに出かけてみませんか。

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