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【豚こまが決め手】台湾屋台メシの決定版「ルーローハン」作ってみた!”ごぼう”が香る~【さなえごはん直伝】

  • 2025.3.29

料理家・さなえごはんさん直伝レシピ第3弾!みなさんは、台湾の屋台で定番の「ルーローハン」をご存じですか?刻んだ豚バラブロックを八角の効いた甘辛いタレで煮込み、ご飯にたっぷりかけたやみつき丼です。豚を煮込むのが大変なんですが、さなえごはんさんのレシピでは「豚こま切れ肉」を使って、手軽に本場の味わいを出していますよ。さらに、ごぼうで深い風味をつけるのもポイント!これは楽しみ!さっそく作っていきます♪


思い付いたらすぐ、スマホでメモ!

「飲食店で食べた料理からインスピレーションを受けることも多いんです。食材の組み合わせや、食感、風味、そして料理全体の雰囲気…。そこから、新しいアイデアがどんどん広がっていくんですよ」と語るさなえごはんさん。

実際に見せていただいたスマホのメモには、様々な食材の組み合わせがメモされていました。
今までにない組み合わせの料理に出会うと、そこから新たな発想が生まれるのだそう。


「オレンジと山椒のカプレーゼ」:新著『毎日がときめく ひとりごはん(ときどき、ふたりごはん)』に掲載

今回の「豚こまとごぼうのルーローハン」も、さなえごはんさんならではの工夫が凝らされています。
それでは作っていきますね!

ごぼう入りで大地の香り♪「豚こまとごぼうのルーローハン」



材料(1人分)
豚こま切れ肉…80g
茹で卵…1個
チンゲン菜(※)…1/2株
塩…ひとつまみ
サラダ油…大さじ1
温かいご飯…適量

[A]
玉ねぎ…1/6個(35g)
ごぼう…5cm(10g)
しょうが・にんにく…各5g

[B]
酒・水…各大さじ2
しょうゆ…小さじ1
砂糖…小さじ1と1/2
オイスターソース…小さじ1/2
五香粉…小さじ1/8

※ チンゲン菜の他に小松菜などの青菜でも代用可能です。

作り方
1. 豚肉は1cm角に切る。[A]はそれぞれみじん切りにする。[B]は混ぜ合わせておく。



チンゲン菜が大きい場合は縦半分に切ってくださいね。今回はちょうど良い大きさだったので、切らずに使用しました。



2. フライパンに[A]と塩、サラダ油を入れて中火にかける。玉ねぎに透明感が出て、にんにくとしょうがの香りが出てきたら、1の豚肉を加えて8割ほど火が通るまで炒める。





にんにくとしょうがの食欲そそる香りがしてきました~!



3. [B]を加えて炒め混ぜたら、弱めの中火にし、殻を剥いた茹で卵とチンゲン菜を入れて加える。混ぜながら、とろみがつくまで4~5分煮詰める。



調味料も加えましょう!



チンゲン菜も茹でずにそのまま入れてOK!煮絡める過程で、程よく火が入ります。


4. 器にご飯を盛り、3の具とチンゲン菜をのせ、半分に切った茹で卵を添えたら完成。





うわぁ、これこれ!五香粉の香りが、台湾屋台のあの雰囲気を思い出させます。

半熟卵と一緒に頬張ると… ん〜♡一口で、まるで異国にトリップしたかのよう。
蒸し暑い屋台で、現地メシをかきこんでいる気持ちになりました(笑)。それくらい、本格的な味わいが楽しめます。
調味料に加えた五香粉が、抜群の威力を発揮していますね!



そして、このルーローハンで特に感動したのが、"ごぼう"の存在感。
ポクポクとした食感が楽しいのはもちろん、さなえごはんさんの言う「土臭い大地の香り」が、料理に深みを与えているんです。

ルーローハンというと難しそうなイメージでしたが、このレシピはフライパン一つで手軽に作れます!
「豚こま肉を刻むことで、お手軽に本場を思わせる雰囲気になる」という、さなえごはんさんの技が光る一品。旨味たっぷりで、本当においしかったです!

“お守り“レシピを覚えておく!

「自分にとっての"お守りレシピや、ごほうび保存食"があると、心に余裕が生まれます。とっておきの調味料で食べる卵かけごはんや、お気に入りの冷凍食品でも良いので、何か一つ、ストックしておくことをおすすめします。疲れている時こそ、簡単で確実においしいと思えるものが、心を支えてくれるはずです。」

と、さなえごはんさんは語ります。
その"お守りレシピ"の一つが、書籍にも掲載されている「茹で鶏」だそう。
頑張りすぎなくていい、という彼女の言葉に、心が軽くなりました。



3回に渡ってご紹介したさなえごはんさんのレシピは、どれも興味深く、実際に作ってみるとさらに感動しました。
これからも、"ときめき"を忘れずに、様々な料理に挑戦したいな。

2025年3月17日に、さなえごはんさんの新著『毎日がときめく ひとりごはん(ときどき、ふたりごはん)』(家の光協会)が発刊されました。
興味のある方は、ぜひお手に取ってみてください!

藤本早苗

ケータリングや企業へのレシピ提供など、食にまつわるさまざまな仕事に携わる。
また「さなえごはん」として、Instagram(@sanaegohan)やX(@sanae_foodgeek)でもおいしい情報を発信中。
手軽なのに華やかで、思わず「作ってみたい!」と感じるような、季節ごとの「ときめくレシピ」が多くのフォロワーに支持されている。

食いしん坊かつ呑兵衛で、好きな食べ物は鶏もも肉。
書籍『わたしに優しい 米粉とみりんのお菓子と料理』(日東書院)では料理部門のレシピ作成を担当。

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