こんにちは、ヨムーノ編集部です。
忙しい日の強い味方「炊飯器調理」。炊飯器に材料を入れてスイッチを押すだけで、ほったらかしで料理ができるなんて、とっても助かりますよね。
でもその使い方、もしかしたら危険かもしれません! 知らずに使っていると、トラブルや故障の原因になることも……。
今回は、タイガー魔法瓶の"中の人"に、炊飯器調理のやってはいけない使い方や、注意すべきポイントを教えていただきました。
教えてくれたのは...タイガー魔法瓶"中の人"
- タイガー魔法瓶 商品企画第一チーム 炊飯器企画担当 辻本 篤史(つじもと あつし)さん
「調理機能がない炊飯器」はごはんだけ炊いて!
調理機能が付いていない、通常の炊飯(白米)コースしかない炊飯器は、ごはんを炊くために作られているため、水を吸わせて、温度を上げて、炊きあげ、最後に蒸らす、という工程で、お米に合わせた量の水がしっかり蒸発するように設計されています。
そのため、基準と異なる水の量や材料を入れると、水が早く蒸発してしまい、内なべが焦げてしまう恐れがあります。
特に圧力式の炊飯器では、炊いている途中にかかる圧力で、中の材料が通気口(調圧孔)をふさいでしまい、内圧が高くなって中身が吹き出す危険性もあります。
安全のためにも、通常の炊飯(白米)コースしかない炊飯器では、ごはん以外の調理は避けるようにしましょう。
炊飯器を調理にも活用したい場合は、専用の調理メニュー搭載の炊飯器をご活用ください。
間違えやすい!炊飯器「NG調理例」
以下は、調理機能が付いている炊飯器でも“NG”の使用例です。
1 「ポリ袋」を使った料理(湯煎)
お湯が沸騰したときに、ポリ袋がふたの通気口(調圧孔)や内ぶたに貼り付いてしまい、圧力がうまく逃げなくなることがあります。
その結果、中身がふき出して、やけどやケガをするおそれがあります。
また、クッキングシート・アルミホイル・ラップなども同じように、通気口をふさいでしまう危険があるため、使用しないでください。
※レトルトパウチの使用には対応している機種もありますので、取扱説明書をよくご覧ください。
2 多量の「油」を入れる料理
その結果、内なべの底が焦げついてしまったり、内なべ自体が傷んでしまったりすることがあり、炊飯器の故障にもつながる恐れがあります。
3 とろみがついた料理(対象:圧力炊飯器)
また、とろみがあるので、沸騰した際にふたの通気口(調圧孔)をふさいだり、蒸気口から吹き出してしまったりすることがあり、非常に危険です。
一度焦げつきができてしまうと、熱がうまく伝わらなくなり、普通のごはんもおいしく炊けなくなる恐れがあります。
4 「葉物野菜」を使った料理(対象:圧力炊飯器)
トマトなど皮のついた野菜を炊飯器で加熱すると、皮がはがれてふたの通気口(調圧孔)につまってしまうことがあります。
その結果、蒸気の通り道がふさがれて、中の圧力がうまく逃げず、炊飯器の中身が吹き出すことや、ふたが開くなどのリスクがあります。
やけどや、炊飯器の故障の原因になることもあるので、ご注意ください。
5 膨張しやすい・煮炊きで分量が増える食材の料理(対象:圧力炊飯器)
練り物は加熱によって膨張しやすいんです。
豆類は泡が発生して吹きこぼれやすく、豆の皮がはがれて調圧孔や内ぶたに貼りつく恐れがあります。
炊飯器の内なべに絶対に入れてはいけない「調味料」はこれ!
内なべは酢や塩分などによって腐食しやすいため、炊飯器の寿命に影響します。
酢飯を作る際は、ごはんが炊きあがってから、別のボウルなどに移して、そこで酢を混ぜてくださいね。
新生活前に、覚えておいて!
今回は、タイガー魔法瓶の"中の人"に、炊飯器調理のやってはいけない使い方や、注意すべきポイントを教えていただきました。
炊飯器は使い方がわかりやすいので、つい説明書を読むのを飛ばしがちだったことを反省しました。
NG使用例の葉物野菜や調味料は、炊飯器調理に慣れてきた頃にアレンジでやってしまいそうな内容だったので、今知れて良かったと思いました。
ほぼ毎日使う家電だからこそ、正しい使い方を知って長く大切に使いましょう!
ライター:ヨムーノ 編集部
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