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自分の”好き”を貫くのは苦しいけど諦めない女の子に読者から「勇気のある女の子素敵」と反響続々【漫画】

  • 2025.3.29
『天使にはなれないけど』が話題 (C)しな/小学館

【漫画】幼い頃から好きだったのに急に”子供っぽい”と言われ…成長期の葛藤に読者から「とても良いお話し」と多くの反響

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は2025年2月13日に作者のしなさんがX(旧Twitter)に投稿された『夢を見るのを諦めるお話』をピックアップ。

本作はちゃおプラスで読切作品として掲載されている『天使にはなれないけど』のエピソード。X(旧Twitter)に本作が投稿されたところ、3,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、作者のしなさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

好きでも諦めないといけないの?

『天使にはなれないけど』(1/23) (C)しな/小学館

ひまりとちなは幼い頃からの大親友。2人でアニメのラブリー戦士キュートエンジェルを何度も見ては、キュートエンジェルごっこをして遊んでいた。キュートエンジェルが好きなまま小学校6年生になったひまり。「これからもキュートエンジェルを追いかけようね」ひまりはちなが当然のように約束してくれると思っていたのだが…。

翌日、ちなはいつもの可愛い洋服とは違うシンプルカジュアルな服にイメチェンして登校してきた。戸惑うひまり。キュートエンジェルを卒業するとひまりに言い放つちな。ひまりが気づかないうちに周りの子たちは成長し、キュートエンジェルを見なくなっていた。一人孤立するひまり…。好きなものを好きだと言えない成長期の葛藤に読者から「とてもいいお話しだった」「勇気のある女の子素敵」など多くの反響が寄せられている。

作者・しなさん「好きなものは好きで居続けていいんだよ」

『天使にはなれないけど』(2/23) (C)しな/小学館

―― 『天使にはなれないけど』を創作したきっかけや理由があればお教えください

私達は皆、子どもから大人に成長していく過程で様々な物事から「卒業」を経験します。

学校の卒業など形式的な卒業もそうですが、好きだった漫画やアニメ・ゲーム、ファッション、そういった趣味や嗜好から卒業した経験がある方も多いと思います。

私自身、子どもの頃に好きだったアニメや漫画から「もうこどもっぽいから」「まわりの子はもうハマってないし」という理由で離れたコンテンツ、捨ててしまったグッズや漫画があります。

でも、大人になった今でもずっと好きな気持ちは捨てきれず持ち続けています。

きっとそんなふうに、成長する過程で「好き」を諦める場面っていろんな子が経験することなんじゃないかな、と思い、「無理に諦めなくていいんだよ」「好きなものは好きで居続けていいんだよ」というのをメッセージとして込められる作品が作りたいなと思って本作を描きました。

――本作のなかで特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

主人公のちなや、友人のひまりがそれぞれ天使のように見えるシーンです。可愛くてキラキラしている画面作りがすごく書いていて楽しかったので気に入っています。

――本作は”キュートエンジェル”を好きな女の子のお話しですが、背景のアニメグッズたちは細かくて圧倒されます。グッズ類を描くうえでとくにこだわったことがあれば、理由と共にお教えください。

グッズを本当に現実にあるグッズのようにリアルに描くことにこだわっています。実際の子供向けコンテンツの玩具のパッケージを参考にしたり、現実世界にあり得そうな構造のおもちゃを描くように意識しました。

また、なるべく省略をしないようにしました。イラストや漫画において、見てほしい部分を強調するために、メインでない部分をぼかしたり、書き込みを簡略化する「省略」はよくあることなのかなと思うのですが、写真のような「省略」のない画面を描きたかったのでグッズ類もなるべくサイズまで描き込みました。

――今後の展望や目標をお教えください。

もともとイラストレーターとして活動していて、本作が初めての漫画製作だったので、製作中いろいろな場面で悩んだり、自分の技術力の低さにもどかしい気持ちを感じた部分もあったりしたので、今後はイラストでも漫画でもさらに技術力を上げて、たくさんの方に目に留めていただけるようなものを作っていきたいと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

読んでくださりありがとうございます。こんなにたくさんの方に自分の描いたものを読んでいただけると思っていなかったので、すごくすごくびっくりしている気持ちと、有難いという気持ちでいっぱいです。

今後もたくさんいろんなものを描いていけたらなと思っているので、見てくださると嬉しく思います!

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