超一流企業vs超優秀学生の疑似就活バラエティABEMA『キャリアドラフト シーズン2 #6』が3月28日に放送。出演した学生が、中学生時代から培ってきた「メモ力」を中心にプレゼンテーションを行った。
同番組は、事前面接を勝ち抜いた学生が、服装・プレゼン形式はすべて自由に、ステージ上で2分間の自己PRを実施。26新卒を対象に行われる今シーズンは企業がリニューアルされ、面接官を務めるのはなんと超一流企業の実際の人事担当者たち。12社14人による7分間の質問タイムを設け、自社の新入社員の平均を5と仮定して10点満点で採点する。学生にとっては、どんなプレゼンが企業に響くのかがわかる絶好の舞台だ。
福島大学の関根和希さんは、中学生の頃から始めたメモ習慣を自身の強みとして紹介。作成時の3つのポイントとして、(1)話題の主題、(2)副次的要素、(3)所感/意見を整理し、(2)と(3)は記号等で関係を示すことを説明した。また、メモの本質を「記憶のサポート」と捉え、聴覚情報を視覚化して思い出すためのツールとして活用することを主張。「要点を捉える力」「情報を整理する力」「情報を分析する力」を活かし、バックヤードのプロとして活躍したいという明確な目標を示した。
■「議事録などAIで要点がまとめられていく時代に、バックヤードでどう活躍?」
白坂ゆき(株式会社CaSy 取締役 CHRO 兼 キャストエンゲージメントプロジェクトマネジャー):中学生、高校生じゃなくなっていくと、メモを取らなくてもよくなる。その特技と社会における仕事はどう繋がるか教えてください。
関根:仕事を覚えることだったり、営業だったらお客さんの話を聞いて新たな提案をする時に、メモを取る機会は必ずあると思います。それ以外にも、話の要点をまとめたり、情報の分析をしたりする力がつきました。メモが得意になったことで、いろいろなスキルや経験が身についたと思っています。
高橋且泰(日本航空株式会社 業務企画職):今だと、オンライン会議の議事録などAIで要点がまとめられていくような時代だと思うんです。そういう中で、関根さんはどういう観点からバックヤードで活躍できるんでしょうか?
関根:私もAIのメモツールに興味があって使ってみたことがあるんですけど、実際の会議やお客様にヒアリングする際、自分がそのことに対して強い理解がないといけない。その人がどう考えて、どこに話の中心があったとか、どこに強い関心があったのかということが、自動生成のメモではわからないと感じました。メモを取ることだけではなく、培った能力をバックヤードで生かしていきたいと思っています。
■「ある意味、天才だと思いました」企業が満点評価&“オファー”も
企業の採点は、下が3点から、上は10点。「3点」をつけたデジタルプラスは、「1つのことをとことん徹底して掘り下げていく、いわゆる研究者タイプだと思ったんですけども。当社の場合、目的に応じてどのように進めていくかが一番求められるところなので、メモを活用するにしても、それをどのように生かすか」と、イメージが沸かなかった点を指摘。
一方、満点の「10点」をつけたCaSyからは、「ある意味、天才だと思いました。最初は関根さんの話ではなく、メモ術の話をしてくるなってずっと思ってたんです。ただ、関根さんがメモなんだなと。なので、エンジニアになりませんか? 「コード」自体が人類のメモだと思うんです。英知が積み重なって、世界中の天才たちが作ったコードがシェアされて、その知の先端からまた開発を始める。CaSyはおもてなし×テクノロジーを強みとする会社です。うちでエンジニアいかがですか?」との“提案&オファー”が出された。
この評価を振り返った関根さんは、「バックヤードのプロになりたいという思いはあったんですが、どういう職業が適しているのかはまだまだわからない点が多かったので。そこを汲み取っていただいて、実際に提案していただいたのはすごく嬉しかったし、そういった職業に挑戦してみたいなと本当に思いました」と語った。