Text by 石井彰(編集部)
今シーズンのプレミアリーグで20回目の優勝に向けて快進撃を続けているリヴァプール。残りの試合が少なくなるなか、2位のアーセナルまで大きな差をつけている。
今回は『GMS』から「リヴァプールがこれまで獲得してきた中で最も移籍金が高額だった選手」のTOP5をご紹介する。
ナビ・ケイタ
国籍:ギニア
移籍金:5300万ポンド(およそ103.14億円)
リヴァプールの近年の補強政策は高く評価されており、それをベースに世界最高のクラブの一つとしての地位を確保したと言っても過言ではない。
ただ、それでもナビ・ケイタのように大枚をはたいた補強が失敗することもある。彼は明らかに才能があったが、リヴァプールでの在籍時には怪我に悩まされており、2018年から2023年までの5年間で129試合しか出場していない。
5300万ポンドほどの移籍金が支払われたものの、アンフィールドではインパクトを残すことができず、その後ヴェルダー・ブレーメンとフェレンツバローシでプレーしている。
ドミニク・ソボスライ
国籍:ハンガリー
移籍金:6000万ポンド(およそ116.77億円)
2023年夏のマーケットで中盤の新戦力となったドミニク・ソボスライ。アレクシス・マカリステルやライアン・フラーフェンベルフとともに、リヴァプールの再建に力を貸した。
ハンガリー出身のミッドフィルダーは、RBライプツィヒ時代ほどの攻撃におけるインパクトはないものの、そのエネルギーを活かして組織の安定性を確保するために尽力している。
アリソン
国籍:ブラジル
移籍金:6500万ポンド(およそ126.5億円)
今やそのイメージは払拭されたが、アリソンがやってくるまでのリヴァプールは「GKに苦しんでいるクラブ」であった。2018年のチャンピオンズリーグ決勝におけるロリス・カリウスのミスは、それを象徴する出来事だった。
そしてユルゲン・クロップ監督はそれを受けてローマからブラジル代表の守護神アリソンを6500万ポンドで獲得した。
この補強はすぐにインパクトを与え、ファン・ダイクとともに形成された強力なディフェンスをベースにチャンピオンズリーグを制覇。チームに大きなタイトルをもたらした。
フィルヒル・ファン・ダイク
国籍:オランダ
移籍金:7500万ポンド(およそ145.96億円)
ファン・ダイクは2018年の1月にサウサンプトンからリヴァプールへとやってきた。その半年前にも取引の打診はあったが破談となり、改めて冬のマーケットで獲得にこぎつけた。
それ以来、彼は世界で最も優れたセンターバックの一人として君臨し続けている。大怪我のあとはしばらくパフォーマンスが落ちたが、今やそれからも完全に復活した。
これまでリヴァプールで300試合以上にプレーし、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを制覇している。
ダルウィン・ヌニェス
国籍:ウルグアイ
移籍金:8536万ポンド(およそ166.12億円)
ヌニェスはリヴァプールの歴史上最も高額だった選手であり、2022年夏に8536万ポンドもの移籍金がベンフィカへと支払われた。
ただ彼はリヴァプールに来てから不安定なプレーを続けており、期待ほどのゴールを決められず。溢れんばかりの才能を否定する者は誰もいないが、チャンスでの信頼性が乏しいことから批判を受けている。
今夏のマーケットではチームを去る可能性が高いと言われている。ヌニェスの獲得は大失敗ではないものの、支払った移籍金を考えれば期待外れだったと言わざるを得ない状態だ。