スギ花粉やヒノキ花粉が飛散する時期に花粉症に悩まされる人は少なくないと思います。もし花粉が髪や頭皮についた場合、どのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。自宅でできる対策や花粉が飛散する時期にやってはいけないことなどについて、美容院「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。
花粉が付着すると頭皮トラブルの原因に
Q.スギ花粉やヒノキ花粉が髪や頭皮につくと、どのような影響を及ぼすのでしょうか。外出時の注意点も含めて、教えてください。
原木さん「花粉が頭皮に付着すると、かゆみやアレルギー反応が引き起こされて頭皮トラブルのもとになります。また、スギ花粉やヒノキ花粉は湿気を吸収するのが特徴です。髪に花粉が付着すると髪の水分が吸収されるので、花粉が多く飛んでいる時期に外出すると髪がごわついたり、乾燥したりします。花粉の付着は髪の毛や頭皮にさまざまな悪影響を及ぼすのです。
そのため、花粉を付着させない工夫をしたり、外出後にしっかりと花粉を落としたりする必要があります」
Q.花粉が飛散する時期はどのようなケアが求められるのでしょうか。自宅でできる対策はありますか。
原木さん「大切なのは、髪を清潔に保つことです。花粉の粒子はブラッシングだけで落とすことはできません。外出後はしっかりと洗髪をして、髪や頭皮をきれいな状態に保ちましょう。さらに、花粉が付着すると水分が吸収されて髪の毛が乾燥するので、保湿も忘れずに行ってください。
付着した花粉を落とすケアをするだけでなく、先述のように、そもそも花粉がつかないように工夫することも大切です。例えば、外出時に帽子をかぶったり、髪を結んで花粉が付着する面積を減らしたりするなどの方法があります。
さらに、花粉ブロックスプレーといった商品も販売されているので、外出時にはスプレーを活用するのもよいでしょう」
Q.花粉が飛散する時期にやってはいけない行為について、教えてください。
原木さん「外出後に洗髪をしないで寝てしまうと、寝具や衣類に花粉が飛散し、室内にも花粉がある状態になってしまいます。まずはしっかりと洗髪してから寝ることが重要です。
さらに、頭皮をかくのも望ましくありません。頭皮が傷ついて炎症が起きたり、アレルギー反応がより強く出てしまったりするので注意しましょう。
髪の毛がぬれたままや半乾きの状態で外出するのも避けてください。髪がぬれていると、乾いているときよりも花粉が付着しやすくなってしまいます。洗髪をするだけでなく、しっかりと乾かすことも重要です」
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スギ花粉ヒノキ花粉が髪や頭皮につくと、さまざまな悪影響を及ぼすことが分かりました。しっかりと洗髪をしたり、花粉がなるべく髪につかないように工夫したりして、髪や頭皮を清潔に保つように心掛けましょう。
オトナンサー編集部