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SNS依存に陥り、過度なダイエットがやめられず──栄養失調で入院した私 → 母の言葉に、涙

  • 2025.3.28

今や誰もが利用しているSNS。日常の動画や写真を投稿して誰とでも繋がれる便利なアイテムです。でも、どんな人とでも繋がれる媒体であるからこそ、SNSのトラブルや悩みも急増しているようで……。今回は筆者の知人A子から聞いた、SNSに関するお話をどうぞ。

SNS依存

私は、学生時代から長年SNSに夢中になっていました。

それは大人になってからも変わらず。投稿した内容について、見てくれた人からの『いいね!』の数やコメントで自己肯定感が満たされていたからです。

そのうち承認欲求が強くなり、セクシーな写真や過激なダンスを投稿しては、注目を浴びることに喜びを感じるように。

「他人は他人、A子はA子だからね」
「SNSをしていなくてもA子のよさは私や友達が分かっているわ」

そう母はいつも心配してくれていましたが、SNSで承認欲求を満たすことにすっかりのめり込んでいた私はその言葉を軽視していました。

一気に人気になるも?

そんななか、ある投稿がバズってフォロワーが急増!

まったく知らなかった何百人たちと繋がり『注目されている』『人気者になれた』と舞い上がっていました。

でもとっても嬉しい反面、私の容姿に関するアンチコメントも目立つように。

「顔がパンパンすぎる(笑)」
「俺より太ってそうで無理」
など、心ない言葉が次々と届いたのです。

はじめは気にしないようにしたものの、どうしてもそのコメントが頭から離れず、いつしか過度なダイエットに没頭するように。

食事を抜いたり怪しげなダイエットサプリを片っ端から摂取したりしていました。

母には何度も止められたのですが『痩せたらもっとフォロワーが増えて認められる』と思い込んでいたのです。

過度なダイエットの行く末

その結果、栄養失調に陥り倒れて病院に運ばれた私。

目を覚ましたとき、普段笑ってばかりの母が怒りながら号泣しているのを見て、ようやく自分の過ちに気づきました。

「あなたは誰よりもかわいいわ!」
「そのままのあなたでいいの」
「もっと自分を愛してほしい」

そう涙ながらに言ってくれた母の言葉に、心が震えたことを覚えています。

依存からの脱却

その後、私はSNSのアカウントを削除し、少しずつSNSから離れた生活を送り始めました。

私にとっては依存性が高かったようで、何度もアプリを再インストールしようとしたり、気持ちが不安定になって精神科にもお世話になったりと大変な日々。

それでも時間が経つにつれて、他人の評価に振り回されることなく、自分自身を大切にすることの大切さを実感できるようになっています。

【体験者:20代・女性フリーター、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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