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地球上のあらゆる生き物にオマージュを捧げる、今年の復活祭のチョコレート。

  • 2025.4.2

イースターのチョコレートといったら、まずは卵。そして動物型の定番は卵を生むにわとり、多産なうさぎと復活祭にふさわしいセレクションである。でも、今年の4月20日(日)のイースターに向けてパリで人気のショコラティエたちがクリエイトしたのは、各メゾンのサヴォワールフェールを活かした地球上のあらゆる生き物の生命への賛歌だ。

Louis Fouquet動物たちのメリーゴーランド

創業を1852年に遡る老舗のルイ・フーケ。今年のイースターはデザイナー&室内装飾家のヴァンサン・ダレとコラボレーションした。子ども時代への郷愁がグルマンディーズになったチョコレートのメリーゴーランドは、見ているだけで楽しくなる。ダレのデッサンのパッケージ入りで販売(180ユーロ/限定品につき事前予約が必要)。彼とのコラボレーションでは、メリーゴーランドに遊ぶリス、にわとり、ねずみ、うさぎの4種の動物型のチョコレートを詰めたボックス(25ユーロ)も。またルイ・フーケのマスコットであるリスが描かれているイースターの定番の卵型チョコレート(10ユーロ~)もメゾンならではの味だ。

ヴァンサン・ダレのイラストによるパッケージに入ったメリーゴーランド。
メリーゴーランドに乗る動物たちのボックス詰。
メゾンのマスコットのリスが遊ぶイースターエッグ。

Louis Fouquet 46, rue du Bac75007 Paris営)10:30~19:00休)日www.louisfouquet.fr

A la Mère de famille陸から海までスイート・イースター

パリ最古のショコラティエであるア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユでは、海の生物も陸の生物も一緒になってイースターを祝福する。Bêtes à croquer(かじる動物たち/28.50ユーロ)の中には、羊、りす、うさぎ、にわとり、そしてタコ、タツノオトシゴ、カニなどの海の生き物たちも一緒だ。オーナーファミリーのメンバーの名前をいただいた巨大なロブスター・チョコレートのルネ(24cm/30ユーロ)とフェルディナン(29cm/47ユーロ)という、イースターには珍しい存在も。もちろんロブスターのお腹の中には、チョコレート・フリチュールがたっぷり!

かじる動物たちボックス。©Hervé Goluza
堂々たるロブスター。お腹の中には海モチーフのチョコレート・フリチュール。©︎Pauline Chardin

A la Mère de Famille16, rue Rambuteau75004 Paris営)9:30~20:00(月~土)、9:30~19:30(日)無休www.lameredefamille.com

Café de la Paixくまさんがブロンズ色の卵を抱えてカムバック

昨年のノエルでカフェ・ドゥ・ラ・ペに登場して好評だったくまさん。復活祭のために、ブロンズ色に輝くドゥルセ・チョコレート製のイースターエッグを抱えてカムバックだ。中には、バニラ・マシュマロを詰めたミルクチョコレートの小さな卵がいっぱい詰まっている。販売期間は4月7日から20日までで、48時間前に予約が必要だ。75ユーロ。

愛らしいくまさんがクリスマスに次いで再びカフェ・ドゥ・ラペに。

Café de la Paix5, place de l'Opéra75009 Paris営)8:00~23:00無休https://www.cafedelapaix.fr

Boissier幸運を招く黒い猫

魅力あふれるボックスに入ったボンボンでおなじみのボワシエ。そのイースターチョコレートは''九生あり''といわれる猫である。古代から人間、神に近い動物として愛されている猫。大きな目とレーシーなボディの黒猫チョコレートは食べずに飾ってしまいそうだ。ブラックチョコとミルクチョコの2種があり、いずれも29ユーロ(129グラム)。

食べるのがためらわれる黒猫たち。

Boissier77, rue du Bac75007 Paris営)12:00~19:00(月)、11:00~13:30、14:00~19:00(火~土)休)日https://maison-boissier.com/

Le Drugstore卵にライオンの顔とは!?

可愛い!キュート!といったほかのメゾンの動物たちと一線を画すのは、ザ・ドラッグストアのイースターエッグだろう。メドゥーサのようにたてがみを振り乱したライオンの顔は迫力満点だ。卵の中のフリチュールは森の動物たち。

ライオン。各44ユーロ。

Le Drugstore133, avenue des Champs-Elysées75008 Paris営)8:00~24:00(月~木)、8:00~25:00(金)、10:00~25:00(土)、10:00~24:00(日)無休

Jeffrey Cagnesいまにもメーメー歌い出しそうな陽気な羊

ジェフレイ・カーニュのイースターコレクションは長い耳のうさぎ型もチャーミングだけれど、巻き毛の羊がなんとも愛らしい。春の陽を浴びて、草を食む羊は幸福感にあふれているよう。チョコレート・フリチュール入りで、ブラックチョコレートとミルクチョコレートの2種あり(各20ユーロ/110g)。17区にもブティックがあるけれど、やはりパリ中心地の2区の店のほうが行きやすい。

のんびりとした表情がなんとも愛らしい。

Jeffrey Cagnes 73, rue Montorgueil75002 Paris営)9:00~20:00(月~土)、9:00~19:00(日)無休https://jeffreycagnes.fr/

Claire Heitzler3色のクマがサマリテーヌでこんにちは。

おいしさ満点のパティスリーと話題なのだけれど、クレール・エッツラーを味わうにはパリ郊外まで行かないとならないのが常。でも朗報は、昨年のノエルから5月までデパートのサマリテーヌでポップアップ展開中ということだ。イースターにはブラック、ミルク、ホワイトの3種のチョコレートのクマさん(各24ユーロ/135g)を彼女は提案。クレールのロゴが描かれた彼らのお腹の中には、もちろんチョコレート・フリチュールがいっぱい!

お腹の中には、魚やカニなど海の生物をかたどったチョコレート・フリチュール。

Claire Heitzler ポップアップLa Samaritaine9, rue de la Monnaie75001 Paris営)12:00~20:00(月~金)、11:00~20:00(土、日)無休https://www.patisserie-claire.com/

Nicolas Pacielloリスにしようか、うさぎにしようか?

日頃はパリ郊外でしか入手できないのがニコラ・パシエロのパティスリー。でも今年のイースター時期はギャラリー・ラファイエット・ル・グルメでポップアップがあるので、地下鉄を乗り継いで彼のブティックがあるパンタンまで行く必要がないのがうれしい。イースターのチョコレートはクラシックにうさぎ型もあるけれど、これまでになく前歯が強調されていてマンガチックな顔がなんともキュートなうさぎたちだ。もう1種の動物はミーアキャットのような立ちポーズが愛らしいリス(29ユーロ/220g)。ブラック、ミルク、ドゥルセの3種あり。

気をつけの姿勢がほほえましいリスとうさぎM.et Mme Lapin。うさぎは1匹16ユーロ(90g)。デュオだと30ユーロ。

Nicolas Paciello ポップアップ開)4月1日~5月6日C/o  Galeries Lafayette Le Gourmet35, boulevard Haussmann75009 Paris営)9:30~21:30(月~土)、9:30~20:00(日)無休https://nicolaspaciello.com/

Patrick Roger羊とハリネズミ

彫刻家でもあるショコラティエのパトリック・ロジェ。彼の美意識が反映されたイースターの羊(55ユーロ~)はとてもユニークで、羊といっても雲のようにほわほわしたアーティスティックな表現である。中には彼が得意とするプラリネのフリチュールが詰まっている。もう1種はつぶらな瞳が愛らしいハリネズミ(59ユーロ~)......これまたイースターには珍しい動物では!?

羊(左)とハリネズミ。

Patrick Roger

3, place de la Madeleine75008 Paris

営)11:00~19:00

無休

https://www.patrickroger.com/

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