このお話は、著者・いけだいけみ(@ikedaikemi)さんが勤め先の会社を辞め、最終的には社長も含め誰もいなくなってしまった体験談が描かれています。『会社の社員が全員辞めて誰もいなくなった話』をダイジェスト版でごらんください。
ある日、残業をしていると社長に呼び出されました。経営が苦しいことを打ち明けられ、身構えたいけださんでしたが…。
社長からとんでもない相談をされて…
突然、社長から呼び出され「経営が厳しい」なんて言い出されたら、誰でも身構えてしまいますね。ですが、社長からの相談は想像とは違うものでした。イチ社員に「誰が辞めたらいいと思う?」なんて言われても、返答に困ってしまいますね…。
このあと、いけださんは社長からの相談をあいまいに流します。そして数か月後、社員Aさんが辞めることに。いけださんも経営難と聞かされ、辞めようと決意します。ところが、同じ時期にもう1人の社員Bさんも辞めると言い出しました。いけださんはすぐに辞めようとは思っておらず、半年ほどの長いスパンで考えていたため、Bさんへ退職を譲るカタチに。
ですが、先に2人も辞めた状況では、いけださん自身の退職の話を切り出せません。何度か社長とお茶やランチをすることがあったのですが、伝えることができませんでした。とはいえ、このまま先延ばしにしてもいいことはありません。社内で流れていたラジオの音楽が終わったら、退職の話を切り出そう、と決意します。
ラジオの音楽が終わった瞬間「社長!」
結局、だまし討ちのようなかたちになってしまいましたが、ようやく自身の退職話を切り出すことができました。話を聞くまでは、何かを察知し身構えていた様子の社長。果たして、社長の返答は?
社長の悪いクセが出てしまった
どうやら、社長はいけださんの退職を「近々の課題だ」と認識しなかった様子。たしかに、半年の猶予があるため、後任を探す時間は確保できそうです。ですが、いつまでたっても社長は求人を出す素振りもなかったそうです。結局、いけださんが辞めたあとは派遣社員を雇いますが、長続きしなかったようです。
このあと、すぐに行動しなかったツケがまわってきたのでしょう。社員がゼロになり、会社の仕事がまわらなくなります。1年ほどは、何とか社長1人で踏ん張ったようですが、ある日突然、社長は姿を消してしまったそうです…。
何とも悲しい幕切れですが、経営難が続いてしまうと、会社は存続できなくなってしまいますね。会社が倒産してしまうと、日々の生活に支障が出てしまいます。自分の身を自分で守るためにも、いけださんのように早めの決断が大切ですね。
著者:ももこ