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2025大阪・関西万博がまもなく開幕。日本のデザイナーたちが手がけたユニフォームを要チェック

  • 2025.3.27

「NTTパビリオン」スタッフユニフォーム/森永邦彦

「NTTパビリオン」のスタッフユニフォームは、アンリアレイジANREALAGE)のデザイナーである森永邦彦がデザインを担当。パビリオンのコンセプト「PARALLEL TRAVEL」に基づき、“風を纏う”構造を通じて、未来のコミュニケーションを衣服で表現している。

通気性と吸水速乾性に優れた素材「AZEK」を採用したアウターは電動ファンを内蔵しており、風を取り込んでシルエットを形成。インナーのポロシャツは、より多くの人がユニセックスに着られるよう、形を追及したという。廃漁網から再生された糸「MURON」を使用した帽子とバッグや、屋内外で色が変わるフォトクロミック素材のロゴバッジもラインナップされる。

「タカラベルモント」ブーススタッフユニフォーム/コシノジュンコ

タカラベルモントの万博展示ブーススタッフユニフォームは、デザイナーのコシノジュンコが担当。ブースの展示テーマ「量子飛躍する美の世界」の立体造形をモチーフとし、ユニフォームと空間が一体となって完成するデザインに仕上げられている。

カラーは、展示から放たれる光との融合が際立つよう、フューチャリスティックなシルバーと白を基調にした。2050年宇宙時代のファッションを見据えた、メリハリのあるデザインが特徴。ユニフォームはファッションショー形式で2025年3月に発表され、万博本番でも着用される。また、コシノジュンコは、大阪・関西万博のボランティア用ユニフォームの監修も行った。

「日本館」アテンダントユニフォーム/中田優也

日本政府館(日本館)のアテンダントユニフォームを、ポステレガント(POSTELEGANT)のデザイナーである中田優也が手がけた。「日本の美意識を纏う」をコンセプトに、着物の構造を取り入れたデザインで、帯状のベルトによりサイズ調整が可能。年齢や性別を問わず、様々なスタイルに対応する。

素材には植物由来ポリエステルや再生ペットボトル繊維を使用し、リサイクルしやすいモノマテリアルで設計。会期終了後の再資源化も視野に入れた、サステナブルなユニフォームとなっている。帽子やジャケット、パンツは風呂敷でまとめて持ち運びができ、日本文化の要素も織り込まれている。

シグネチャーパビリオン「Better Co-Being®」アテンダントユニフォーム/中里唯馬

シグネチャーパビリオン「Better Co-Being®」のアテンダントユニフォームは、ファッションデザイナーの中里唯馬が、ゴールドウインと共同で企画・製作を担った。屋外での着用を前提に、通気性や防水性、動きやすさ、酷暑や風雨といった環境に対応する機能性を備える。

時間や場所に応じて変化する太陽の光がインスピレーション源。全面にグラフィックが配されたアイテムは、AI生成技術や最新のプリント加工を用い、裁断箇所をそれぞれ変更することで、一点一点柄が異なるよう設計されており、多様な個のあり方を表現している。

「住友館」アテンダントユニフォーム/大野陽平

sumitomo_YO_コラボ_3840_2160 - 19Photos: Courtesy of Sumitomo EXPO2025 Promotion Committee、YOHEI OHNO

住友館のアテンダントユニフォームは、ヨウヘイ オオノYOHEI OHNO)の大野陽平が手がけた。森や⾃然、いのちをテーマにした住友館からインスピレーションを受け、ジャケットやパンツ、カットソーを⽤いたスーツスタイル、帽⼦やシューズを共通とした、2種類のユニフォームを作り上げた。

分量のあるプリーツを採⽤したジャケットやヨウヘイ オオノの定番をベースにしたフレアパンツは、長時間の着用にも対応する通気性や快適性を備えている。帽子やシューズも日本の専門メーカーと協業し製作。さらに、素材には、再生ペットボトルを原料とするbottlium®や、温度調節機能を持つコンフォーマ®を用いるなど、住友グループの技術を活用した。

EXPO 2025 大阪・関西万博

期間/2025年4月13日(日) 〜10月13日(月)

場所/大阪・夢洲

https://www.expo2025.or.jp/

Photos: courtesy of brands

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