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【Kōki,×渡邊圭祐】「自分のことを好きになることで、すっぴんも好きになれる」映画『女神降臨』公開記念<後編>

  • 2025.3.27

前編はこちら! → 【Kōki,×渡邊圭祐】映画『女神降臨』で感じた、新たなメイクの魅力とは?<前編>

コンプレックスも、自分の個性だと思います

──前編に引き続き、お二人がご自身で感じた、役との共通点を教えてください。

Kōki,「麗奈はメイクが大好きなんですが、私もそうですし、メイクをもっと研究して上手になったり、新しい自分を発見していきたいと思っているので、そこは通じるものがありますね。でも、一番の共通点は、落ち込んでしまったときに、一瞬落ちてはしまうけど、そこでまわりの方々から学んで、新しい世界を見ようとするところかなと思います」

渡邊圭祐(以下:渡邊)「僕は、手の届く範囲にしっかり愛情を振りまいているところが俊と一緒かなと思います。麗奈とはホラー好きという共通点があってそこからグンと距離が縮まっていきますし、綱啓永くん演じる悠とも、親友だからこそいろいろなことに本気で向き合えるけど、それ以外のクラスメイトとはあまり仲良くしていないというか。割と関係性は狭く深く。そういう部分はちょっと共通しているなと感じます」

──すっぴんの姿を見られたくないという麗奈の気持ちは、共感できる女性も多いと思います。そのような女性に、どんな声をかけたいですか?

渡邊「男目線の話で言うと、メイクがどうとかは正直わからないというか、すっぴんということに対して特別な感情はないんです。逆に、『すっぴんは恥ずかしい』と皆さんが言うので、それが見れたらうれしいみたいな、プラスしかない気がします。自分が気にするほどまわりは気にしていない、ということをポジティブに捉えてほしいなと思います」

Kōki,「映画の中でも、まずは“自分のことを好きになる”ことが大切と言っています。それは難しいという意見もあるとは思うのですが、すっぴん姿が悪いとかダメということではないですし、他の人と同じだから良いということでもないと思うんです。自分が持っている個性を好きになって、それを大切にして自分を表現することがすごく重要なんじゃないかなと思っています」

──素敵ですね。ちなみにお二人が、ご自身の個性だと思う部分はありますか?

Kōki,「私は、体にあるホクロです。小さい頃はそれがコンプレックスだったのですが、モデルのお仕事を始めさせていただいたときに、ヘアメイクさんから『ホクロかわいいね』という一言をいただいたおかげで、それが自分の個性になって好きになりました。たった一言でも変わるんですよね」

渡邊「僕は、まぶたの状態でその日の調子がわかること。基本は奥二重なんですけど、調子が悪いときは右目だけ二重になるんです。『女神降臨』の撮影時にそうなったのですが(笑)、これも個性ですね。写真を見てもし両目が奥二重だったら、“この日は調子が良いんだな”と判断してもらえたらと思います」

共演者との撮影中に笑ったエピソード

──映画『女神降臨』では、Kōki,さん演じる麗奈を、クールな俊と情熱的な悠が奪い合うというのも物語の見どころ。Kōki,さんは、俊と悠、どっち派ですか?

渡邊「出ました、この質問」

Kōki,「出ましたね(笑)。撮影中も、スタッフの方と“どっち派!?”ってすごく盛り上がっていました。俊も悠もお互いにたくさん魅力があって……」

渡邊「いいですよ、忖度なしで」

Kōki,「(笑)。でも、先ほど渡邊さんもお話しされていたように、限られた人というか、自分が心を開いている人にだけ大きい愛情を向けるのが魅力的だなと思うと、俊派かもしれないです」

渡邊「隣にいるから言わせましたね(笑)。今日は俊の日。もし明日ここに綱さんがいたら、悠って答えるんじゃないかな」

Kōki,「毎回考えるたびに変わってしまうんですよ(笑)。多分、映画を観たときにまた変わるかもしれないです。でも、麗奈にしか見せない顔というのもありますし、俊は実はずっと麗奈のことが好きでいてくれている部分も素敵だなと思います」

──(笑)。作品を通して、特に印象的だったキュンキュンシーンは?

Kōki,「いっぱいあるんですけど、学園祭のシーンかな。ピンチのときに、俊が麗奈のことを思って助けてくれるところが素敵でしたね」

渡邊「悠が『どっちにするの?』モードで麗奈に詰め寄るシーンは、基本柵と両腕で挟んで喋るんです。これって新しいジャンルなのかな、柵ドン。落としますスイッチ入っていますよね。あの近い距離で女の子と喋ることができる男はモテるだろうなと思いました」

Kōki,「(笑)」。

──ラブコメということもあり、クスッと笑ってしまうシーンもたくさんありました。お二人が撮影中に笑ったエピソードがあれば教えてください。

Kōki,「前編の『Before 高校デビュー編』の学園祭で、麗奈がコスプレをするシーンがあるんです。そこで俊の『見たかった』というセリフがあるんですけど、そこで笑いを堪えるのがすごく大変だったのを覚えています」

渡邊「めちゃくちゃカットされたんだよね(笑)。いろいろなニュアンスの話になるので、どういうテンションで言えばいいのか監督と話し合ったんですけど、一歩間違うと変な感じに伝わっちゃうから」

Kōki,「カメラに映らないところで、セリフを言った後にクスッと笑うから、それを目に入れないように必死で耐えていました」

渡邊「多分僕、そこのシーンが一番テイクを重ねていると思う(笑)。僕は、麗奈がホラーゲームのタイトルをすんなり言えないところで笑いました。『アリの回転』を『アリのテンカイ』と言ったり、『隣の祟り』を『となりのトトロ』って言ったり……」

Kōki,「早口だから……(笑)」

渡邊「オタク気質なキャラクターだからね(笑)。面白かった。あと笑ったのは、後編の『After プロポーズ編』で、麗奈、俊、悠の3人で話すシーン」

Kōki,「大自然の中で、真面目なことを話すシーンですか?」

渡邊「そう。麗奈が長ゼリフでずっと喋ることを二人が真剣に聞くシーンだから、絶対に邪魔しちゃいけないじゃない? でもそのときに、大きめのハチが綱くんの目の前に飛んできたの。綱くんって、めちゃくちゃ虫が苦手なんだよ。トンネルで上から落ちてきた水にも虫かと思って叫んじゃうくらい(笑)。だから、『あ、絶対に叫ぶな』と思って、綱くんが気になってしょうがなくて。でも綱くんは、麗奈のセリフを聞き終わるまですごく我慢していて」

Kōki,「全然気付かなかった(笑)」

渡邊「僕は、麗奈と悠どちらも見るカットがあったから見えちゃったんだよね(笑)。でも、ちゃんとお芝居をしていて。カットがかかった瞬間に悶絶していたから、笑っちゃって。プロだなぁと思った」

Kōki,「綱さん、頑張ったんですね」

渡邊「偉いよ本当(笑)」

──その裏側を知りながら、映画を観るのも楽しみです(笑)。改めて、映画『女神降臨』の見どころをお願いします!

Kōki,「9年間という長い年月を描いている作品で、俊、悠、麗奈の成長していく過程がすごく細かく描かれているので、そこに共感してくださる方もいると思うんですけど、“なりたい自分を諦めない”というメッセージが、観ていただく人の背中を優しく押してくれたらうれしいなと思います。まだ自分を表現することに戸惑っている方や、自分はこれに挑戦していいのかなと迷っている方に、元気と笑顔、キュンキュンと夢を与えられたらうれしいです」

渡邊「恋愛だったり、男の友情だったり、いろいろな要素があるからこそ、一度でいろいろな味を楽しめる映画です。エンターテインメントとして楽しみながら、皆さんの人生に何かを加えてくれると思うので、そこも感じ取っていただけたらと思います」

PROFILE

Kōki,(こうき)

2003年2月5日生まれ、東京都出身。2018年、モデルデビュー。その後、数々の世界的ブランドのアンバサダーに就任し、パリコレクションにも参加するなど国内外でも活躍する。2021年には自身が主演を務めた映画『牛首村』で俳優として活動を始め、ブルーリボン賞新人賞を受賞。その後も『TOUCH/タッチ』や『Tornado(原題)』(2025年公開予定)など、海外作品への出演も果たしている。2025年、第18回アジア・フィルム・アワード(AFA)にて、国際的な舞台でのさらなる活躍への期待を込めて贈られるAFA Rising Star Awardを受賞。

PROFILE

渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)

1993年11月21日生まれ、宮城県出身。地元・仙台にてモデル活動の後、2018年に『仮面ライダージオウ』のレギュラーキャストに抜擢され、俳優デビュー。NHK大河ドラマ『光る君へ』(‘24)、ドラマ『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』(’25/主演)、『まどか26歳、研修医やってます!』(’25)、映画『三日月とネコ』(’24/主演)、『八犬伝』(’24)など、多くの作品に出演。

◆作品インフォメーション

『女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編』

©映画「女神降臨」製作委員会
©映画「女神降臨」製作委員会
©映画「女神降臨」製作委員会

地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になってしまった麗奈(Kōki,)。メイクと出会い、誰もが振り向く女神へと大変身を遂げた麗奈は、転校先で完璧な人生を再スタートさせる。しかし、学年一の頭脳を持つクールで謎多き同級生・神田俊(渡邊圭祐)にすっぴんの秘密を見破られ、口止めと引き替えにまさかの主従関係に!? 更に、超有名企業の御曹司・五十嵐悠(綱啓永)の登場で、“すっぴん”が鍵を握る三角関係に発展して……。

『女神降臨 Before 高校デビュー編』3月20 日(木)/『女神降臨 After プロポーズ編』5月1日(木)二部作連続公開

前編はこちら! → 【Kōki,×渡邊圭祐】映画『女神降臨』で感じた、新たなメイクの魅力とは?<前編>

撮影/楠本隆貴 構成・取材・文/高橋夏実(Spacy72)

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