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笠松将「シーズン2こそが『ガンニバル』と言ってもいい仕上がりです」

  • 2025.3.28

ある村で“人が喰われている”という疑惑と衝撃の真相に切り込んだ、戦慄のヴィレッジ・サイコスリラー『ガンニバル』は、同名コミックスの実写版。シーズン1(以下、1)の最終話では、真相に辿り着いた主人公の阿川大悟(柳楽優弥)の安否をめぐり、視聴者の気持ちは大きく揺さぶられたままになっていたが、待望のシーズン2(以下、2)の配信が開始! 笠松将さん演じる後藤家の当主・後藤恵介は大悟の敵か味方か、未だ謎多き物語の核となる人物だが、さらに存在感を示している。

シーズン2こそが『ガンニバル』と言ってもいい仕上がりです。

「人間って、そんなに悪くもなれなければいい人でもいられない生き物で、よく言えばバランスがいいけど、悪く言うと中途半端。恵介もすごく中途半端なキャラクターだと思うんです。つまり、いわゆる普通の人間で、そんな男が必死に大切なものを守ろうとしている姿には魅力を感じます。そして僕からすれば、1なんてまだ何も起こってないレベルです。それぐらいパワーアップしているし、2こそが『ガンニバル』と言ってもいい仕上がりです。特にアクションには注目していただきたい。片山(慎三)監督やプロデューサー、現場の技術スタッフなどが動きの細かい部分にまでこだわり、それを演じる俳優を含め、全員の本気が詰まっている。そしてその本気が色気となって表れているはずです」

そもそも「本気の男にしか色気は感じない」という笠松さん。今作で出会ったスタッフや俳優陣は、自らの人生に大きな影響を与えたよう。

「作品づくりにこんなに没頭したり、たくさんの仲間ができることはそうそうない経験。撮影はめちゃくちゃ大変だったけど、その代わりのリターンみたいなものはきっちり得た気がしています。僕にとって大切な作品になったし、これからもこの作品を一緒に作った人たちと仕事ができたら幸せです」

『ガンニバル』シリーズをこれから見始める人に向けて、心強いメッセージをもらった。

「この物語のように大袈裟ではないにしろ、日常の中で縛られているちょっとした何かから逃げ出したいと思っている人は、意外と多いんじゃないかな。そんな時にこの作品を見ていただければ、勇気や忍耐力がきっと湧いてくるはずです。阿川という一人の駐在さんにもここまでできるんだ、って。そしてストレス発散にも。気軽に見ていただき、いつもの生活の中で、肩の力をちょっと抜ける時間になればいいと思います」

PROFILE

笠松 将さん

かさまつ・しょう 1992年11月4日生まれ、愛知県出身。代表作は主演映画『リング・ワンダリング』やドラマ『君と世界が終わる日に』ほか。日米合作・アメリカのテレビシリーズ『TOKYO VICE』に出演し話題に。

INFORMATION

『ガンニバル』シーズン2

“この村では、人が喰われているらしい”という恐ろしい噂の真相に迫る、警察官・阿川大悟。そして村の秘密を守ろうとする後藤家がついに一線を越え、警官隊と衝突する…。『ガンニバル』シーズン2は、ディズニープラス「スター」で独占配信中。(C)2025 Disney 原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)

ジャケット¥159,500(ハズバンズ/エディフィス新宿 TEL:03・5366・5481)

写真・前田拓也(TRON) スタイリスト・柴原啓介 ヘア&メイク・MIZUHO(Vitamins) インタビュー、文・若山あや

anan 2440号(2025年3月26日発売)より

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