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ロバート・エガース監督によるゴシック・ロマンスホラー『ノスフェラトゥ』街に悪夢の影が落ちる場面写真

  • 2025.3.27

『ウィッチ』(15)、『ライトハウス』(19)、『ノースマン 導かれし復讐者』(22)のロバート・エガース監督による最新作『ノスフェラトゥ』が5月16日(金)に公開される。このたび、本作の場面写真が一挙解禁となった。

【写真を見る】正体の分からない<彼>の憑依をとらえた場面写真が到着

【写真を見る】正体の分からない<彼>の憑依をとらえた場面写真が到着 [c]2024 Focus Features LLC. All rights reserved.

第97回アカデミー賞では撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門にノミネートされ世界各国で高い評価を受けている本作。エガース監督が幼少期に夢中になった1922年に作られたF・W・ムルナウ監督のサイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に独自の視点を入れ創り上げた。撮影に必要な演出のためにキャンドルの明かりが必要となれば適したカメラレンズを使用、スタジオには当時の建物を研究した約60ものセットを組み、本物のねずみ約2000匹を使って撮影されたという。

物語は不動産業者のトーマス・ハッターが仕事のためトランシルヴァニアに住むクライアント、オルロック伯爵へ会いに行くところからはじまる。トーマスの不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢のなかに現れる得体のしれない<彼>の幻覚と恐怖感に悩まされることに。エレンは夫の帰りを待ちながら、日を追うごとに自身の意識を越え迫る<彼>への恐怖につのらせていく。正体の見えない<彼>がじわじわと忍び寄る恐ろしさと、リアルを追求した美しさが織り成す至極のゴシック・ロマンスホラーとなっている。

エレンの夫、トーマスをニコラス・ホルト、トーマスの友人・フリードリヒをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じる [c]2024 Focus Features LLC. All rights reserved.

夜な夜な夢のなかで、正体の分からない<彼>に怯える主人公、エレンを演じるのは、本格的なホラー映画への出演は初となるジョニー・デップの娘、リリー=ローズ・デップ。また、オルロック伯爵は、『IT/イット THE END “それ”が見えたら終わり。』(19)のペニーワイズ役などで世界中を恐怖に陥れたビル・スカルスガルドが演じた。さらに、今作でエガース監督とは3度目のタッグとなるウィレム・デフォーがエレンを治療するフォン・フランツ医師を、エレンの夫、トーマスをニコラス・ホルト、トーマスの友人フリードリヒをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じる。

今回解禁された場面写真は、正体の分からない<彼>が憑依し、狂気的に変貌したエレンをはじめ、エレンの夫、トーマスや友人のフリードリヒ、フォン・フランツ医師らを巻き込み、闇が人々と街を少しずつ浸食していく様を切り取ったもの。美しい衣装や美術など、19世紀を完全再現したゴシックの魅力に引き込まれる1枚になっている。

なぜエレンは<彼>に選ばれてしまったのか?<彼>の目的とは一体なんなのか?世界が認めた至極の吸血鬼映画に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

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