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修学旅行生が体調不良を訴えるも…医師「なんで私が診なきゃいけない?」ブチギレる看護師…その後の結末に騒然…

  • 2025.6.9
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

医療現場では、患者さんのために医師と看護師が連携して治療にあたることが基本です。しかし中には、輪を乱すタイプの医師もいるようです。

今回は、現役看護師のAさんが体験した「診察を拒否する医師とのバトル」について紹介します。

「これは私の仕事ではない」診察拒否で始まった大騒動

これは、私が以前勤務していた病院で経験したエピソードです。

以前勤務していた病院には、呼吸器内科のB医師という、看護師を泣かせることで有名な医師がいました。B医師は60代男性、ネチネチしていて細かい性格です。元々、あまり診察をするのが好きではなかったようです。

病院の近くには観光スポットがあり、修学旅行生や観光客で賑わっていたため、そうした外来患者も多く来院していました。

この日は修学旅行生が数名、体調不良を訴えて診察の依頼が来ました。内科系の医師は3人診察当番で、B医師もその一人です。8名ほどの受診依頼だったため、当然、内科の医師で手分けをして診察することに。

しかしB医師は「これは私の仕事ではありません」と言い、診察を拒否するような態度を見せました。

C先生は暇でしょう!?だからC先生が診ればいいんだよ!

このB医師の言葉に私は「B医師も医者なんだから診察しろよ」と内心イラッとしていましたが、その後、診察依頼が来た時のB医師の一言に、ブチッときてしまいました。B医師は、

「なんで私が診なきゃいけないの?」

と言い放ったのです。その言葉に私の我慢も限界を迎え、

「分かりました。じゃ、診ないんですね」と、ケンカ腰に言いました。するとB医師は…

あなた、私をバカにしてるの!?

と、激怒し始めたのです。怒りたいのはこちらのほうです。私はB医師を完全無視して、出て行きました。そのまま処置室にいる師長と院長の元へ行き、

B医師、患者さん診たくないって言ってます!!

と伝えました。

外来のスタッフみんなが予想できる状況だったようで、「そうだろうと思ったよ!!」と声をそろえました。院長も「そう言うだろうね…」と。

B医師も、院長やスタッフたちとのやりとりに気づいたのか、「診察しますよ」と処置室に私を呼びに来ました。

患者に迷惑をかけることはできないので、B医師とたった1人の患者を診察。無事、その場を終えました。

その後、手術があったので、私はオペ室へ。B医師とのやりとりを思い出しては「何のために医者になったんだろう!?」とイライラ、腹が立って仕方ありませんでした。

ですが私も大人です。自分の感情を抑え、オペが終わってから医局のB医師の所へ行きました。

「先生、午前中はすみませんでした…」

B医師からも「こっちこそごめんね。またよろしくね」と言われ、翌日からまた診察介助をすることになりました。

医師としての責任と医療現場の連携

修学旅行生という緊急性のある患者さんを前に、医師としての職責を果たそうとしない態度は、現場を混乱させます。

医療現場では、患者さんの安全と健康が最優先です。医師個人の感情よりも、医療従事者としての使命を全うすることが何より大切でしょう。また、問題が起きた時には、Aさんのように適切な上司や責任者に報告し、解決を図ることも重要な対応といえます。

どのような職場でも、それぞれの立場で責任を持ち、チーム一丸となって取り組むことが、より良いサービスの提供につながるのではないでしょうか。


《取材協力》
現役看護師・Aさん
准看護師歴21年、2025年に正看護師となり、整形外科手術に力を入れている病院にて勤務。准看護師の免許を取得してから、主に外来と手術室に所属している。患者ファーストで物事を考えることを念頭に、仕事が趣味であり、楽しく働いている。