味玉と聞くとついラーメンに乗っている姿を思い浮かべますよね。茹でた玉子を調味液に浸けておくだけでおいしくなるという、魔法のような一品です。タレや浸け時間を変えて、自分の好きな味付けにできるところも魅力。でもそんな手軽さから、なんとなく自己流で「いつもの味」になりがちです。それでもおいしいんですけどね…。そんな折、あの笠原シェフがYouTubeで3種類の味玉レシピを紹介していました。ほう、おもしろそうです。さっそく作ってみましょう。
今回挑戦するレシピは、東京にある日本料理店『賛否両論』の主人・笠原将弘さんのYouTubeチャンネル『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』で紹介されていました。このチャンネルは家にある調味料で作れるように工夫されたレシピが多いので、家でも笠原さんの味を再現しやすいところがうれしいですね♪
笠原シェフの「味玉3種」の材料と作り方
【材料】※3~4人分
卵…12個
(今回は3種類を4個ずつ作ります)
【しょうゆ味】
だし…120ml
しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
【みそ味】
みそ…50g
砂糖…大さじ1と1/2
酒…大さじ1と1/2
みりん…大さじ1
【ねぎ塩味】
長ねぎ…1/2本
青じそ…3枚
昆布茶…小さじ1
砂糖…小さじ1
塩…小さじ1と1/2
おろししょうが…小さじ1/2
ゴマ油…小さじ1
水…120ml
【下準備】
卵:茹でる直前まで冷蔵庫に入れておきます。
長ねぎ:みじん切りにします。
青じそ:粗みじん切りにします。
【作り方】※調理時間:20分+浸け時間(1時間~半日)
1.【しょうゆ味】鍋にだし、しょうゆ、みりん、砂糖を入れ、ひと煮立ちさせて冷ましておきます。
2.【みそ味】ボウルにみそ、砂糖、酒、みりんを入れ、よく混ぜ合わせます。
3.【ねぎ塩味】ボウルに長ねぎ、青じそ、昆布茶、砂糖、塩、おろししょうが、ゴマ油、水を入れ、よく混ぜ合わせます。
4. 沸いたたっぷりのお湯に卵をそっと入れ、7分半茹でます。茹で上がったら氷水にすぐに落として殻をむきます。
※最初の1分間ぐらいは割れないようにやさしく転がします。
5. 水気を切り、4個ずつ保存袋に入れます。それぞれのタレを入れて空気を抜き、冷蔵庫で1時間以上浸けます。
※半日以上浸けるのがおススメです。
6. 器に盛りつけて、出来上がりです。
目の前に3種類の味玉が並ぶと、なぜかとても贅沢をしている気分になりました。卵はよく食べますが、一度に食べる量はさすがに限られますので、これはなかなか壮観です。
まず一番オーソドックスなしょうゆ味を食べてみると、ラーメンのトッピングとは全然違う、和食全開の味玉でした。しょうゆ味とはいうものの、だしの味がおいしいです。
みそ味はしょうゆ味とはまた違って、みそのいい香りがふわっとしておいしく感じました。
ねぎ塩味はねぎの風味が強めなのがおいしく、これをラーメンに乗せてもおいしそうです。
3種類とも全然違うのに、どれもちゃんとトロっとしていておいしい味玉でした。やはりポイントは茹で時間と浸け汁です。
先日、どの番組かは憶えていませんが「卵と玉子の違い」について解説しているテレビ番組が放送されていました。簡単にいうと食用の鶏の卵は「玉子」で、それ以外は「卵」なのだそうです。そういえば生物の教科書で「玉子」の文字は見たことがありませんし、食用でもイクラを「鮭の玉子」とは書きませんからね。但しここでややこしいのは、鶏の玉子でも生の状態なら卵でOKというところです。「卵かけご飯」はなんとなく生卵っぽくて、「玉子かけご飯」とは書かないなぁと納得してしまいましたが。どちらの漢字を使っても間違いではないらしいのですが、漢字にはニュアンスがありますので、上手に使い分けたいところです。ちなみに中国語では生き物のたまごは「卵」で、食用は「蛋」と書きます。やはり使い分けされてるんですね。
そういえば、『あたらしい日日』でも記事にしていましたね!
家庭で本格的なラーメンを作る人が増えたせいなのか、以前に比べてスーパーなどでできた状態の味玉が売られているのを見ることが多くなった気がします。手間だと思う人はもちろん買ってきてもかまいませんし、自分の好みに合わせて作りたいと思う人は作ればいいと思います。そういえば茹で玉子はぬか漬けにもできますし、半熟ではなくなりますが角煮と一緒に煮込んでもおいしいです。自分がおいしいと思う味玉を食べられるのは幸せなことだなと思います。
おいしい味玉が3種類もできますので、ぜひ作ってみてください!