ガールズグループ・BLACKPINKのリサが、3月27日に28歳の誕生日を迎えた。リサはグループのメインダンサーを務め、ダイナミックなパフォーマンスで世界を魅了し続けている。2月28日にはソロデビュー・アルバム『Alter Ego』をリリースし、ロザリアやドージャ・キャットなど、世界的人気アーティストたちとコラボレーションしたことも記憶に新しい。また、HBO制作のエミー賞受賞ドラマシリーズ最新作「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」のシーズン3で俳優デビューを果たしたばかりで、今後もさまざまな分野での活躍が期待されている。今回は誕生日をきっかけにリサのキャリア、魅力に迫る。
約4000人の参加者が集ったオーディションで唯一選ばれた“原石”
タイ生まれで、幼いころからダンススクールに通っていたリサは、2011年に同国で開催された「YGエンターテインメント」のオーディションに参加。約4000人の中から唯一の合格者だったリサは、当時14歳だったにもかかわらず単身で渡韓を決意し、韓国で厳しい練習生生活をスタートさせた。
練習生初期のころは、韓国語も思うように話せず、同じく練習生だったジェニーに英語でサポートしてもらっていたというエピソードも後に明かしており、ハードな下積み時代を乗り越えた彼女は2016年8月にBLACKPINKの一員となり、YGエンターテインメント初の非韓国人メンバーとしてアーティストデビューを果たした。
デビュー後のBLACKPINKの活躍ぶりは言うまでもないが、ステージ上で輝くリサの姿はどうしたって引き込まれるものがあり、抜群のスタイルを生かしたダンスのみならず、表情管理、そしてジェニーと共に支えるラップラインのパフォーマンスはとにかくカッコイイ。コンサート会場のどの席にいても彼女のパフォーマンスに圧倒されてしまうといっても過言ではないだろう。
また、ステージ上で見せる圧倒的なカリスマ性とは裏腹に天真らんまんで自然体な笑顔も彼女の魅力の一つ。リサの持つポジティブなエネルギーはメンバーのみならず、多くのBLINK(=ファンネーム)を癒やすようなパワーがあり、世界中を駆け回るハードな生活でも底なしの明るさで乗り越えようとする彼女のマインドには学ぶことも多い。
グループとして活動するかたわら、2021年にシングル「LALISA」でソロデビューを飾る。YouTubeでの公開からわずか2日で再生回数1億回を突破した、リード曲「LALISA」のミュージックビデオでは、14回の衣装チェンジを行い、ファッションアイコンとしての姿も見せている。さらに母国タイの伝統的な衣装を着用したり、タイミュージックのサウンドも取り入れたりと自身のルーツを表現しているところも彼女らしい。
涙ながらにファンへ感謝の気持ち述べる場面も
2021年にはグループデビュー5周年記念作として映画「BLACKPINK THE MOVIE」(ディズニープラスのスターで配信中)が劇場公開された。同作はファンを熱狂させた2021年開催の「THE SHOW」と、2018年に行われた「IN YOUR AREA」のツアーで披露された10種類のライブパフォーマンスなどを収録。リサだけでなく、ジス、ジェニー、ロゼがファンに向けた特別なメッセージ映像などもあり、見応えたっぷりの長編作品となっている。
作中でリサは「不思議なことに、つらかった瞬間を思い出そうと思ってもできないんです。私は幸せだと思う。自分に大きなストレスを与えないようにしている」とマインドを打ち明ける中、涙を浮かべながら自分やBLACKPINKを愛してくれてありがとうと感謝の気持ちを述べるシーンも。
2023年12月にはBLACKPINKのグループ活動に関する再契約を交わし、翌年の2024年2月に自主レーベル「LLOUD」の設立を発表。同年6月にソロ“新章”第1弾としてリリースした「Rockstar」などが収録された、最新アルバム『Alter Ego』を2025年の2月にリリースするなど、積極的にソロアーティストとしての一面も見せているリサ。
さらに、2025年2月から日本でも配信中のドラマシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」シーズン3で俳優デビューを果たし、ドラマの舞台となったタイのホテルで働く従業員役を務めている。ホテルのスタッフというだけに流ちょうな英語のせりふはもちろんだが、彼女の第一言語であるタイ語のせりふも多く使われており、リサの新たな姿に多くのファンも喜びの声を寄せている。
近年のソロ活動ではこれまで以上にさまざまな魅力を発揮しているリサ。2025年7月からはBLACKPINKとして韓国・高陽総合運動場主競技場を皮切りに全10都市18公演にわたるワールドツアーを行うことが発表されており、2026年1月には東京ドームで3days公演が決まっている。グループとしての活躍もますます楽しみだ。
◆文=suzuki