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【男性の実録1・56歳タカシ】セカンドパートナーはお互いを高め合える「最高の恋人」

  • 2025.3.27

「セカンドパートナー」の実録シリーズ第4弾。不倫とは違う純粋な心の拠り所として注目が高まりますが…男性の場合は?56歳のタカシさんは、女友達との付き合いを楽しむ妻から疎外感を感じ、既婚者アプリで出会ったキャリアウーマンと関係を始め、さまざまな刺激を受けます。

男性はセカンドパートナーに、結局なにを望んでいる?

男性がセカンドパートナーを欲するのは、いったいどういうときなのだろうか。その目的は?

女性は、「男性は『セックスしたいだけ』なのではないか」と思いがちだが、50代ともなってお互いの年齢を考えると、実は性に対する期待値はそれほど高いわけではない。男性も自らの肉体の衰えを感じ始めているし、中には「心寄り添う関係が欲しい」と切実に訴える人もいる。

「若いときならいざ知らず、50代になって同世代に性的なものを最初から求めるなんて、あまりないんじゃないでしょうか?正直言って、そういうことを求めたかったら、お互いに相手は若い人を選ぶのでは?同世代を求めるのは会話を楽しみたい、心と心を通わせたい。そういう目的だと思うんです」

まじめな表情でそう言うのは、タカシさん(56歳)だ。結婚して25年、タカシさんには、就職した息子と大学生の娘がいる。妻とはすでに空気のような関係になっており、妻は友達と旅行には行くが、夫とは出掛けたがらない。

「嫌われているわけではないと思うけど、たまには二人で温泉にでも行こうかと言ったら『私、友達と旅行するからいいわ』って。近頃妻は、学生時代の友達とやたらと再接近していますね。みんな子育てが一段落して、自由になれたからって。ランチや旅行の写真なども見せてくれますが、女ばかり3、4人のグループであちこち行っているようです」

女友達と楽しむ妻を尻目に「既婚者マッチングアプリ」へ登録

なんとなく置いてきぼりになった感が強かったタカシさんは、1年ほど前、たまたまネット記事で見かけた「既婚者マッチングアプリ」を使ってみた。初めてだったが、それほど難しいわけでもなく、すんなりと会員登録できた。

「なんとなく女性たちのプロフィールを見ていたら、ピンとくる女性がいてマッチング申請を送ってみました。でもあちらは気にも留めなかったんでしょう。なんの反応もなく終わり。1日数回はそんなことをしていましたね」

ようやくこの人と思える人に出会えたのは、使い始めてから2か月後だった。返信されたメッセージもごく常識的で、「友達として世間話を楽しみませんか」という彼の誘いに「お茶でもしましょう!」と返ってきた。

「僕にそれほど強烈な性的欲求はなかったから、本当にお茶して会話を楽しみたいだけだった。

でも会った彼女は少し会話をすると、『金額いくらですか?』って。びっくりしました。そういうつもりだったんですかと聞いたら、『そういうつもりじゃなかったんですか?』と逆に言われて。それなら帰りますと去りました。苦笑しながら」

温度感が同じ、キャリアウーマンと出会う

それでも女友達が欲しい、そして関係を徐々に深めていけたらという希望は持ち続けた。同じ目的をもっているとわかって出会ったのがユリコさんだ。この半年ほど、彼女とは「いい関係」が続いている。

「彼女も50代。バリバリのキャリアウーマンです。既婚だけど夫とは話が合わないと嘆いていました。彼女は話題も豊富で、どんな話も深掘りできる。経済に詳しいので、仕事上の相談もするようになりました。

代わりに僕は、読書や音楽が好きだから、そういう話をしたりCDを貸したりしていた。彼女は『芸術はインスピレーションをくれる』と喜んでくれた。実際には、取引先にクラシックオタクの社長さんがいて、なんとか話についていくことができたために仕事がうまくいったんだそう。

彼女、吸収力がすごい んですよ。興味があろうがなかろうが知りたがる。知ったら自分で調べて、質問攻めにしてくる。そういう意味ではお互いに刺激のある付き合いをしてきました」

女友達でもない。互いを高め合える大切な存在

ある日、帰りがけに見た月があまりにきれいだったので、彼は彼女にメッセージを送った。きれいな月が出てるよ、と。すると彼女から「一緒に見たい」と返信が来て。「今、ホテルの部屋で仕事をしているんだけど」と言われて飛んで行った。

「自然と抱き合いました。ただ、その後はまだ関係をもっていません。体の関係にのめりこむのは違うねと話し合ったんです。本当はしたいんですよ、お互いに。でもそこをあえて我慢するのも楽しいかもしれない、と。大人の楽しみ方としてありなんじゃないかなと」

そういう点で一致するのも、彼女との感性が似ているからかもしれない。タカシさんは、セカンドパートナーという言い方は自分たちにはしっくりこない。やはり「極上の恋人」だと意識している。「妻とは違う、でも女友達でもない。互いを高め合える恋人」なのだそう。

「今までの自分を否定したくないから離婚はしない。彼女も同じです。でも結婚という枠の外で、いい関係を維持していく。それが僕たちの目的です。お互いを高め合うという目的があるから、不倫というのとも違う気がして……。もちろん、他人にこういう関係をわかってもらおうとは思っていませんが」

自分たちさえわかっていればそれでいい。タカシさんは、すがすがしい表情でそう言った。

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