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「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

  • 2025.3.26
「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

Text by 石井彰(編集部)

トップレベルのサッカー選手はクラブチームと代表チームの2つでプレーすることになる。不思議なことに、代表戦で輝くことができるのに、クラブレベルではあまり目立たないという選手も少なくない。

今回は『GMS』から「国際試合では輝いたのに、クラブでは輝かしい結果を残せなかったサッカー選手」をご紹介する。

ジェルダン・シャキリ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:スイス

ジェルダン・シャキリは、がっしりとした体格と強烈な左足が武器で、クラブではバイエルン、リバプールといった強豪でタイトルを獲得した。ただ、時には控えの立場に甘んじることも多かったため、クラブでの個人としての輝きは限定的だったといえる。

しかしスイス代表では常に第一線で活躍し、2014年W杯ではハットトリックを決めるなど、重要な局面でチームを支える役割を果たしてきた。様々な国際大会での決定的なゴールは、彼の代表チームにおける存在感の大きさを物語っている。

エドゥアルド・バルガス

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:チリ

エドゥアルド・バルガスは2015年コパアメリカで得点王に輝くなど、国際大会での実力を存分に発揮したストライカーである。しかし、クラブレベルではバレンシアやホッフェンハイムなどで期待されたパフォーマンスを出しきれず、代表チームほどの評価を得られなかった。

代表戦での鋭いゴールセンスと、トーナメントでの連続得点記録は、まさに彼が国際戦では特別な存在であることを裏付けているもの。戦術やチームメイトとの相性もあってか、「代表番長」を象徴するような選手であった。

ジョアン・カプテビラ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:スペイン

ジョアン・カプデビラは、2008~2012年に黄金期を迎えたスペイン代表の一員として、ワールドカップやEUROで数々のタイトルを手にした実績があるサイドバックだ。守備の要として左サイドでのカバー力が評価され、相手の攻撃をシャットアウトした。

しかしクラブレベルではリーガの中で特別な存在というわけでもなかった。そのため、代表戦で見せる圧倒的なパフォーマンスとのギャップは際立った。それは彼が非常に地味な役割をこなすことができるという個性が生んだものだった。

本田圭佑

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:日本

本田圭佑は、その独特の無回転シュートやセットプレーで国内外に名を馳せ、カルト的な人気を博した選手だ。CSKAモスクワやACミランなど海外クラブでの活躍も評価されるものの、ロシアを離れてからはそれほど目立った成績を残してはいない。

しかし日本代表としては2008年から2018年までの長い期間主力として戦い、98試合で37ゴール23アシストを記録。ワールドカップやアジアカップで見せた圧倒的な存在感とカリスマ性は、彼のキャリアにおける最大の興味深いポイントだ。

アンゲロス・ハリステアス

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:ギリシャ

2004年の欧州選手権決勝で勝利ゴールを決めたヒーローとして、ギリシャサッカー史にその名を刻んでいるハリステアス。サッカーの歴史上では伝説的なゴールスコアラーの一人であるが、クラブレベルでは突出した存在ではない。

ドイツのブレーメンなどを渡り歩き、高さを活かしたプレーを得意としながら安定感には欠けていた。その一方、国際試合では常にギリシャの希望となる存在だった。

アリ・ダエイ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:イラン

アリ・ダエイは、長らく国際試合での最多得点記録を保持していたイラン代表のスーパースターだ。インターナショナルマッチ通算109ゴールという記録は、彼の圧倒的な得点感覚を示すものだ。

一方、クラブレベルではドイツなど欧州での挑戦に成功せず、環境の違いやスタイルへの適応に苦しみ、期待通りの成果には至っていない。とはいえ、彼の存在はイランサッカーの歴史を変えたものであり、今もなお多くのファンに愛され続けている。

ブリール・エンボロ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:スイス

ブリール・エンボロは、2016年には世界の有望な若手選手の中で2位にランクされた経験を持つストライカー。バーゼルが生んだ天才と評されたが、怪我などの影響で安定したパフォーマンスが続かなかった。

しかし国際大会ではいつもその才能を存分に発揮した。ロシアでのW杯以降、スイス代表として決定的なゴールやアシストを連発しており、複数の主要大会で試合を変えるプレーを見せてきた。まだ若いこともあり、今後も将来を嘱望される存在である。

ルーカス・ポドルスキ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:ドイツ

ルーカス・ポドルスキは、その強烈な左足シュートでドイツ代表に数々の奇跡をもたらした選手だ。ケルンが生んだ素晴らしい才能は、インターナショナルマッチでこそ輝きを見せた。

クラブキャリアではバイエルンやアーセナル、インテルなどで一定の評価を受けるに留まったが、代表戦では2014年ワールドカップなど大舞台で決定的なゴールを連発。重要な局面で必ず力を発揮する信頼性があり、頼れる存在だった。

アンデシュ・スヴェンソン

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:スウェーデン

スウェーデン代表として148キャップを重ねた経験豊富なミッドフィールダーで、2002年ワールドカップなど様々な大会で活躍したスヴェンソン。クラブレベルではIFエルフスボリとサウサンプトンでプレーしたのみであるが、代表戦ではその冷静な判断力と精度の高いパスでチームの攻守を支える中心的存在で、通算148capを獲得した。

またキャプテンとしてチームをまとめる姿勢が多くのファンに愛され、同国のレジェンドとして崇拝される選手であった。ビッグクラブに所属することはなく、そのキャリアのほとんどを国内リーグで過ごしたこともあり、代表での姿とは大きなギャップがあった。

ミロスラフ・クローゼ

「クラブよりも代表チームで活躍した」珍しい10人の名選手

代表チーム:ドイツ

ミロスラフ・クローゼはワールドカップ4大会に出場し、ドイツ代表の歴史に数々の記録を打ち立てたスーパーストライカーだ。クラブレベルではかなり遅咲きな選手であったが、国際試合になるとそのゴール嗅覚は冴え渡った。

数々のビッグマッチで試合の流れを一変させる決定的な一撃を連発し、ドイツ代表では71ゴールを記録。もちろん彼はクラブでも数々の実績を残した優秀なFWであったが、代表でのプレーのインパクトが圧倒的すぎた。

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