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火は使いません! 春キャベツの食べ方に「簡単なのにおいしい」

  • 2025.3.29

食卓でもおなじみの野菜の1つである、キャベツ。3~5月頃には、スーパーマーケットなどで春キャベツを見かけるでしょう。

いろいろな食べ方ができるキャベツですが、調理方法によって栄養素が減ってしまうことをご存知ですか。

本記事では管理栄養士の筆者が、栄養素をできるだけムダなく摂取できる簡単レシピ『春キャベツのナムル』を紹介します!

『春キャベツのナムル』の作り方

必要な材料は以下の通りです。

【材料(2人ぶん)】

・春キャベツ 4ぶんの1カット(正味200g)

・塩 小さじ3ぶんの1杯

・いりごま、ごま油 各小さじ1杯

・おろしニンニク 小さじ2ぶんの1杯

まず、春キャベツはざく切りにして塩をふってもみます。

10分ほど置いたら水気を絞ってください。

ごま、ごま油、おろしニンニクを全体に和えて完成!あっという間にでき上がります。

キャベツをゆでて作る方法もありますが、生のまま調理することで、手軽なだけでなく栄養面でもメリットがあるのです!これについてはのちほど説明します。

生ならではの、みずみずしさとシャキシャキ食感がグッド。春キャベツの甘みも感じられて、とてもおいしいですよ!

キャベツの栄養価はゆでるとどう変わる?

文部科学省の『食品成分データベース』によると、キャベツ可食部100gを生のままと、それをゆでた時の栄養価は以下のようになります。

カリウム:生190mg、ゆで82mg

葉酸:生66㎍、ゆで43㎍

ビタミンC:生38mg、ゆで15mg

食物繊維:生1.8g、ゆで1.8g

※文部科学省『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年版』より、重量変化率はゆで89%で計算。

※重量変化率は食品重量が調理前後で変化する割合のこと。

生のままとゆでた時で変わらないものもありますが、水に溶けやすい栄養素は減ってしまうことが分かります。特にカリウムやビタミンCは、半分以下に大きく減少していますね。

カリウムは体内の余分なナトリウムの排出をうながす働きがあり、ビタミンCは皮膚などのコラーゲン合成に欠かせません。

葉酸はビタミンの一種で、正常な赤血球を作るのに働き、貧血の予防に役立ちます。

普段出回っているキャベツに比べて、葉が柔らかい春キャベツは生食に向いています。

生のままならこれらの栄養素をムダなく摂取できるので、紹介した春キャベツのナムルはもちろん、サラダなどでもたくさん楽しんでくださいね。

『春キャベツのナムル』のおすすめアレンジ

シンプルな『春キャベツのナムル』に食材を追加して、アレンジを楽しむのもおすすめです。

ワカメ

『食品成分データベース』によると、ワカメ(湯通し塩蔵ワカメ・塩抜き・生)は100gあたり、16kcalと低エネルギーで、食物繊維は2.9g含まれています。

エネルギーを抑えつつ料理にボリュームを出せて、お腹をすきにくくしてくれる食物繊維も摂取可能。

ワカメの旬は春キャベツと同じく春。ヘルシーに季節のおいしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

サクラエビ

『食品成分データベース』によると、素干しのサクラエビ5gには、カルシウムが100mg含まれています。カルシウムは骨や歯をつくる大事な栄養素ですが、日本人は不足しがちです。

サクラエビのようなカルシウムを多く含む食品をちょい足しして、無理なく摂取量を増やしてみてはいかがでしょうか。

簡単でおいしいので、ぜひいろいろなアレンジも楽しんでみてください!

筆者のブログやInstagramでは、ほかにも食にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてくださいね!

ブログ:食育ノススメ

Instagram:akiyo_koizumi

[文・構成/grape編集部]

小泉明代

フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。

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