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「“9時登園”は8時50分?9時以降?」幼稚園の案内に物議「アバウトすぎ」「常識が違う」

  • 2025.4.8
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出典:photoAC(画像はイメージです)

新年度が始まり、およそ1週間。新しい環境にまだ慣れず、困惑しているという方も多いのではないでしょうか。

SNSで「幼稚園や保育園の『入園準備』や『入園に関するお知らせ』がアバウトすぎて、あとから『それは違いますよ』とやり直しをさせられたり、注意を受けたりして困る」と話題になっています。

例えば、「持ち物に記名と書かれていたが、実際には『必ず右下』に記名しなくてはいけなかった」「持っていっていい靴の色指定がされていたが、実際には何色でもよかった」などがあるようです。

特に、登園時間に関するルールについては「もっと具体的に記載、説明すべき」との声が多数あがっていました。

「登園時間は9時」と書かれていた場合、「一般的な社会人の感覚からすると9時少し前に到着できるように5分10分前行動をするのが当然という認識」という保護者もいれば、「9時前に来られるのは迷惑」という園もあり、認識に齟齬が生まれている様子。

幼稚園、保育園からの「おしらせ」について、多くの方はどのように考えているのでしょうか?SNSの声を紹介します。

一般社会では5分10分前行動が常識

保育園や幼稚園にお子さんを預ける保護者の方は、企業勤めをしていることも多いでしょう。一般社会では「9時出社」の場合5分10分前に会社に到着するように行動することが常識であるため、明らかな説明がない限り、「9時登園」と言われたら9時前に到着するように行動するのでは、との声が多数。

  • 9時登園と言われたら8時50分に到着するように行動するのが一般的な社会人だよ。
  • 9時ぴったりに着いたら遅刻扱いされるよ、一般社会では。
  • 園から「9時登園と書いているのは『9時〜9時10分に着くという意味。8時55分に到着するのは非常識』と説明されるまでわからなかった。一般社会と福祉や教育の社会では常識が違うのだと感じた。

また、「9時登園」以上の説明がなかったため「9時に間に合うように来い」という意味だと思って行動したら怒られたという方も少なくないようです。

  • 「9時に間に合うように登園」の意味だと思っていたから、「早く来る場合は連絡してください!」と言われて驚いた。多くの人は「9時登園」は「9時にまでに」と考えるのでは?
  • 8時58分に着いたら、「まだ早いですね。いいですけど」と言われた

具体的に記載してほしい

幼稚園によって「9時登園」の解釈が分かれているため、より分かりづらいという声もありました。

  • 保育園だと9時前からの預かりだと別料金になるところもあるけど、幼稚園やこども園は「9時登園」と書かれていたら「9時から朝の会が始まるので9時前に来てほしい」というところもあるよね。
  • 「9時登園」が「9時までに来い」の園もあれば「9時以降に来い」の園もあるのだから、「○時〜○時に来てください」と書いておくべき。
  • 「9時前に来ても預かれません」と書かれていたから9時過ぎに登園したのに、9時前から朝の会が始まっていて、朝の会に遅れないように注意された

園側と保護者側だけでなく、幼稚園・こども園によっても「9時登園」の解釈は分かれているようです。そうなると、ますます保護者にとっては具体的な案内がないとわからないですよね。

そのため、園側と保護者側で認識の齟齬を生まないためにも、「おしらせ」には具体的な記載をしてほしいとの声が多数投稿されていました。

  • 「9時以降に登園」「9時までに登園」などと解釈が分かれない書き方をしてほしい。
  • すべての保護者が全員9時ぴったりに来ることは不可能なのだから、「8時45分から9時までに」や「9時から9時15分までに」と書いてくれればいいのに。
  • 9時以降しか受け入れ不可の場合「登園」ではなく「9時開園」としては?
  • 「9時〜9時15分の間に登園(9時より前は園内に入ることができません)」くらい書いては?

うちの園は分かりやすく書いてくれています!

こういったすれ違いを生まないためにも、あらかじめ具体的に登園時間を指定する案内をしている園もあるそうです。

  • うちの子も通っている園は「早いと近隣の迷惑となるため10分前からこの場所に並んでください」と案内がある
  • 我が子の園は9時過ぎないと絶対に入れないシステムだった。
  • 私の子がお世話になっている園は「8時半〜9時に登園」と書かれているのでわかりやすい。
  • 今まで通わせた園すべて、開門時間を教えてくれていた

また、保育できる時間がきちんと定められていたり、規定時間を超えると別料金が発生する場合もあるので、その旨も含めて事前に説明がされていた、という園もあるようです。

  • 保育園は早く着きすぎると追加料金が発生するから時間ぴったりに来てほしい、と最初にきちんと説明があった

さらに、受け入れる側である保育士さんからも、「具体的に書いておくべき」との指摘もありました。

  • 保育士のシフトや人員数の関係で9時前に来られても受け入れできない場合もあります。私の勤めていた園では「9時登園」なら9時〜9時半に来てもらっていました。いつからいつまでに来てください、と書いておくべきですね。
  • 私が勤めていた園では「○時から登園」「○時前は別料金が発生する」と伝えていたから、それより前に来る保護者はいなかったよ。

ここまで認識に齟齬があるなら案内の変更を検討すべき

毎年、「園からの『おしらせ』が分かりづらすぎて困っている」という保護者の声と、「ルールを守らない保護者が多くて大変」という保育士さんや先生の声があるため、認識に齟齬があるのなら案内を変更したほうがいいのではという指摘も多く投稿されていました。

  • 保護者との間にズレがあるのなら表現を改善すべきだと思う。
  • 間違える保護者が多いのなら、一般企業なら「伝え方が悪い」ということで修正するところ。
  • 何年も何人も間違える保護者がいるのなら、伝え方を具体的な記載に変えるべきじゃないかな。

例えば「登園は9時以降」と書いても、読んでくれない保護者や、「以降」の意味を勘違いする保護者も出てくるかもしれません。しかし、「9時登園」というだけの記載よりは、お互いの認識のズレは生じないのではないでしょうか。

皆さんはどう思いますか?

今回は、幼稚園、保育園からの「おしらせ」が分かりづらいという問題について紹介しました。

おおむね、園からの案内は具体的な記載が望ましいとの声が寄せられています。実際に「自分の通っている園は具体的に指示が書いてあるので分かりやすくて良い」という声や、保育士さんや先生からも「自分の勤めている園は具体的な指示を出しているので、勘違いをする保護者の方はいない」との声もありました。

一般企業と、福祉や教育の現場では考え方やルールも異なっていることもあるようです。認識にズレがあると分かったら、お互いに分かりやすいように適宜改善していけると良いかもしれませんね。