気になる映画とイベントをご紹介!
1 激渋ジュード・ロウが立ち向かう激ヤバなアメリカの闇『オーダー』
1980年代、アメリカに実在した白人至上主義のテロ集団「ザ・オーダー」の指導者青年と彼を追い込むやり手FBI捜査官の攻防を描く硬派なクライムスリラー。“美しさ”を封印して渋オジの貫禄を放つ捜査官役ジュード・ロウの骨太演技と、悪役なのに異様な純粋さを漂わせる青年を演じたニコラス・ホルトの強烈なオーラがガチンコ勝負で光ります。
エンタメ性をそぎ落とした単調な語り口ながら、次に何が起こるのかが分からないヒリヒリした緊迫感で最後まで引き込むのは実話ならでは。銃をぶっ放し人を殺しまくる過激思想の狂気には、アメリカ社会の闇の深さを思い知らされます。差別主義者のバイブルとして劇中登場するカルト本は、トランプ支持者の連邦議会議事堂襲撃(2021)ほか、多くのテロ事件に影響を与えており、いまだこの物語を終わったことにはできないのがまた怖い。
『オーダー』
story:アイダホ州へ移り住んだベテランFBI捜査官テリー(J・ロウ)は、そこで白人至上主義団体が強盗事件に関連していると疑う。捜査の過程で、はぐれ者達のリーダー、ボブ(N・ホルト)が大規模なテロを計画していることを突き止める。
監督:ジャスティン・カーゼル/出演:ジュード・ロウ、ニコラス・ホルト、タイ・シェリ
ダン ほか/現在、Prime Videoにて独占配信中
© Amazon MGM Studios
2 アジアの映画を一挙67作品第20回大阪アジアン映画祭
アジア映画をフォーカスした大阪アジアン映画祭が開催されます。20回目となる今回は、世界初上映19作を含む67作品を一挙上映。なかでも、スペシャル・オープニング作品のカザフスタンポップをフィーチャーしたミュージカル『愛の兵士』や、香港で大ヒットした『ラスト・ダンス <ディレクターズカット>』など、ここで観なきゃいつ公開されるか分からない秀作がたっぷり。
また、ゲイであることをクラス中に知られてしまった転校生が主人公の韓国映画『君と僕の5分』、同性パートナーとの死別を描いたタイ映画『いばらの楽園』など、クィア映画もたくさん観られますよ。大阪に集合!
『ラスト・ダンス <ディレクターズカット>』
(Special Focus on Hong Kong 2025 ディレクターズ・カット版は世界初上映)
©2024 Emperor Film Production Company Limited ALL RIGHTS RESERVED
『いばらの楽園』
(タイ・シネマ・カレイドスコープ2025 日本初上映)
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
『愛の兵士』
(スペシャル・オープニング 日本初上映)
『君と僕の5分』
(特別注視部門 海外初上映)
©gozip studio
第20回大阪アジアン映画祭
会期:3月14〜23日
会場:ABCホール(大阪府大阪市福島区福島1-1-30)、テアトル梅田(大阪府大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビルタワーイースト3・4F)、T・ジョイ梅田(大阪府大阪市北区梅田1-12-6 E-MAビル 7F)ほか
料金:¥1,500(日時・全席指定 作品によって変動あり)
https://oaff.jp/oaff2025/
3 空きを見つけたら即ゲット!ティム・バートン&ダニー・エルフマンの映画⾳楽コンサート
映画を上映しながらオーケストラの生演奏を楽しめるシネマコンサート。様々な演目がありますが、『ティム・バートン&ダニー・エルフマンの映画⾳楽コンサート』は、チケットが即完売する世界的人気タイトル。ティム・バートンの映画&オリジナルアートとそのサントラを多く手がけたダニー・エルフマンのタッグで、全15作品を抜粋上映&⽣演奏。おまけにダニー・エルフマンの生歌唱あり。日本でも発表されるや否や、チケット争奪戦が起きたので、もし空きを見つけたら即ゲットして楽しんで〜。
ティム・バートン&ダニー・エルフマンの映画⾳楽コンサート
日時:4⽉26⽇ 17:30開演(16:30開場)/4⽉27⽇ 12:30開演(11:30開場)、17:30開演(16:30開場)
会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都千代田区丸の内3-5-1)
料⾦ (税込・全席指定):S席¥12,800、A席¥9,800、B席¥5,800
公式HP:https://elfman-burton.jp
text : HAZUKI TOGO(1), MASAMICHI YOSHIHIRO(2,3)
web edit : KIMIE WACHI[sweet web]
※記事の内容はsweet2025年4月号のものになります。
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