春へと移ろう金沢の風景に包まれながら「見城亭」の特別なアフタヌーンティーを楽しんでみませんか?世界的建築家・隈研吾氏が手掛けた洗練された空間で、ひとつひとつ丁寧に作り上げた、いちご尽くしのスイーツと、「見城亭」の人気メニューを取り入れたセイボリーを堪能できる贅沢な時間が過ごせます。「兼六園」や「金沢城」の美景の散歩とあわせて、心ほどける甘酸っぱいひとときをどうぞ。
隈研吾氏が手がけた、静謐な美しさをたたえた空間へ
「兼六園」の桂坂口近く、百閒堀を挟んで金沢城・石川門を望む場所に佇む「見城亭」。
1913年の創業以来、金沢城下の人々に親しまれてきたこの茶屋は、2019年に建築家・隈研吾氏の手によって生まれ変わりました。
2階の開放的な窓からは、ふんわりと温かな灯りがともり、やわらかく揺らぐ光が金沢の風景にそっと溶け込みます。
1階はカフェ、2階はレストランに。
黒を基調とした店内には、北陸民家を大雪から支えてきた「サシモノ造り」を応用し、建物を補強しながら大きく開けた空間が施され、窓の外には「金沢城」の歴史ある景色が広がります。そっと寄り添うのは、金箔を纏った和紙の照明。和紙越しの柔らかな光が、まるで蝋燭の炎のようにゆらめき、静寂の中に温もりを添えます。
三段重に詰め込まれた、いちご尽くしの贅沢な時間
アフタヌーンティーは、1階のカフェスペースで。
金沢らしい朱塗りの三段重を開けば、みずみずしいいちごと、丁寧に仕上げたスイーツやセイボリーが目にも鮮やかに並びます。
まずは、グラスに注がれたスパークリングロゼ(ノンアルコール)で乾杯を。
立ちのぼる繊細な泡に心弾ませながら、ひと口含めば、華やかな余韻がゆっくりと広がっていきます。そっと添えられたいちごが、春の訪れを感じさせてくれる一杯です。
艶やかに輝くフレッシュいちご、ふんわりと焼き上げたスポンジにたっぷりのクリームを挟んだショートケーキ。ひと口頬張れば、甘酸っぱい余韻が広がり、ティータイムの幕が開きます。
サクサクのパイと甘酸っぱいクリームが重なる「いちごクリームパイ」、濃厚でなめらかな「いちごレアチーズケーキ」、ふるふるとした食感が楽しい「いちごパンナコッタ」、濃厚チョコレートがいちごの甘みを引き立てる「いちごクリームガトーショコラ」。
スイーツごとに異なる食感と味わいが、ひと口ごとに新たな感動を運びます。
そして、三の重には、料理長が腕をふるう特別なセイボリーがそっと並びます。普段は会席料理も手がける料理長ならではのこだわりが光る一品ばかり。スイーツに負けないほど、主役級の存在感です。
「見城亭」の人気メニュー「能登牛ローストビーフひつまぶし」のローストビーフ、甘えびの手毬寿し、鯛のカルパッチョ。さらに、甘じょっぱさがクセになる「いちご&クリームチーズ生ハム巻き」。意外性のある組み合わせが、想像以上のおいしさを生み出します。
締めくくりには、小さないちごぜんざいを。
秋冬限定の人気メニュー「特製ぜんざい」が、アフタヌーンティー仕様にいちごをまとい、ほんのり春めいた一品に生まれ変わりました。
優しく炊き上げたぜんざいに加賀棒茶の香りをほんのり添え、甘さのなかにすっきりとした余韻を残します。
見城亭で味わう、もうひとつの特別な甘味
アフタヌーンティーだけではありません。「見城亭」には、ぜひ味わっておきたい名作スイーツがもうひとつ。それが、「野田屋茶店」の厳選抹茶を贅沢に使った「厳選抹茶パフェ」です。「兼六園」でひときわ美しいとされる苔「ビロード苔」をイメージした一杯。
加賀棒茶の寒天、旬のフルーツ、こだわりの手作り餡、白玉、濃厚な抹茶アイスにシャーベット、ふわりとエスプーマ。ひとつひとつが織りなす層が、極上のハーモニーを奏でます。
抹茶のコク深さのなかに、甘さはほんのり控えめ。軽やかな後味で、気がつけば最後のひと口まで夢中に……。食べ終わったその瞬間、また恋しくなるような、そんな一品です。
金沢の歴史と文化が息づく「見城亭」で、季節の彩りを感じながら過ごす優雅なひととき。
旅の途中、少し足を止めて、甘酸っぱくてやさしい時間に身をゆだねてみませんか?