元K-1 3階級制覇王者・武尊が25日に自身のエックスを更新し、同門の野杁正明によって、試合前に骨折していたことが明かされた件に反応して思いをつづった。
23日に日本開催された「ONE 172: Takeru vs. Rodtang」のメインカードで「ONE」前ムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノンと激突した武尊。以前より予定されていたが、ロッタンの怪我で延期となっていた格闘技ファン注目の一戦だったが、武尊は1ラウンド早々にロッタンの左フックを被弾しダウン。そのままカウントアウトされ、約13年ぶりとなるKO負けを喫した。
ところが25日、同じ「ONE 172」セミファイナルに登場し、タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)にTKO勝ち、ONEフェザー級(70.3kg)キックボクシング暫定世界王者のベルトを巻いた野杁が所属ジムで開いた囲み取材において、同門の武尊について「これは武尊くんにも言ってないですし、話すことで怒られるかもしれないけれど」と断った上で、試合2週間前のスパーリングで左肋骨と左胸骨の2カ所を骨折(ヒビではなく完全に折れた状態)し、全治7週間の診断が下されていたと告白。練習はおろか「呼吸もままならない状態」だったという。
野杁の発言が一斉に報じられると、武尊はエックスを更新し、「試合への準備も含めて全てが自分の実力」と思いをつづり、「快挙を成し遂げた試合後の正明にこんなこと言わせてしまって申し訳ない」と野杁への苦しい胸の内を吐露。また、下馬評を覆し快挙を成し遂げた野杁について「沢山の苦しみをを乗り越えて命懸けでこの勝利を勝ち取った正明には祝福の言葉だけお願いします」とファンに呼びかけている。
■武尊
戦績41勝4敗。 K-1史上初の3階級制覇王者を経て、昨年1月にONEデビュー。ロッタン戦敗北により、『ONE』では1勝2敗と黒星が先行する結果に。
引用:「武尊」インスタグラム(@k1takeru)