『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が3月21日に放送され、「忘年会に呼ばれなかった女」という依頼から、意外なエピソードが明らかになった。
視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「忘年会に呼ばれなかった女」は、石川県の女性(40)から2024年の年末に寄せられた次のような依頼だ。
『どうも!自分だけ忘年会に呼ばれんかった女です。誰もいなくなった事務所から、このメールを今、携帯に打ち込んでいます。なんか今日に限って、「二次会」「タクシー」「席はどうする?」とみんながやたら言うてるなとは思ってましたけど。まさかでした、やられました。終業の17時15分になったら、私ともう1人のおじさんを残して総務課の全員が消えました。「おもしろいやんけ」「上等や」「店に先回りして待っといたろか」と思いました。飲み会にもってこいの私を忘年会に誘わないなんて、みんなどうかしてます。きっと今頃、みんな楽しんでます、バカ騒ぎしてます。悔しいです。私も忘年会したいです! こうなったら1人忘年会をやろう!! いや、1人は寂しすぎる。探偵さん、私と一緒に忘年会してくれませんか』
忘年会エピソードを笑顔で話す明るい依頼者は、「入ってまだ半年ぐらい。正社員じゃなくて、期間業務職員っていう」と会社での立場を説明。終業時間にふと顔を上げると、25人のうち2人しか残っておらず、もう1人の男性もその2分後には帰ってしまったそうだ。
「広い部屋に1人になって大パニック」「二次会だけでも呼んでくれよ」と訴える依頼者は、スナックには子どもの頃から両親によく連れていかれたそうで、大好きなのだという。しかし、母は亡くなり、父とは会うと喧嘩ばかりで、スナックに行く機会もなくなっていた。
そこで、間寛平探偵と2人で「2024年大忘年会」を開催。しかし、歌ううち、話すうちに、依頼者が養子だという複雑な家庭事情が明らかになっていく。両親の愛情を懇々と諭す寛平探偵に、過去を振り返り「親に優しくできなかった」と悔やむ依頼者。
感極まって号泣する2人のもとに現れたのは、なんと依頼者の父親(80)だった。「どこで生まれようと何しようと、親子には変わりない。(娘は)天から降ってきた宝物に思えました」との言葉に、依頼者はまた静かに涙を流す。
さらに父親が「うちは全員AB型で、どうもお互いに相性が悪いみたい」と冗談めかして言うと、寛平探偵もAB型であることを明かし、笑いが巻き起こっていた。