板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務めるドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が3月24日に放送された。青木(中島)が姉夫婦の死体を発見する様子が描かれ、見ている方もショックで息が詰まりそうになった。X(旧Twitter)でも、「つらすぎて直視できなかった」「胸が痛い」「とんでも鬱展開すぎる……」とコメントが寄せられ、トレンド1位を獲得した。(以下、作品のネタバレを含みます)
記憶を映像化する「MRI捜査」を行う物語
同ドラマは清水玲子氏による同名漫画を原作に、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。
板垣が薪剛役を、中島が青木一行役と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋役の一人二役を演じる。そして二人の大学時代からの友人で、亡くなった鈴木の婚約者でもある解剖医・三好雪子(みよしゆきこ)役を門脇麦が演じる。
死者の脳の「MRI捜査」を行う“第九”に所属する薪と鈴木は捜査を行う
驚異的な記憶力と鋭い洞察力を持つ薪剛は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”の室長に任命され、大学時代からの親友で副室長の鈴木克洋と共に、新たな任務に就くことになる。第九では、凶悪・重大犯罪において被害者および犯人が死亡した際、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化する「MRI捜査」を行う。脳科学者の貝沼清孝(國村隼)が開発したこの技術により、真相を明らかにできる可能性は高まったが、一方で倫理的な問題もあるため、第九は機密組織とされている。
貝沼が自ら命を絶ち、病気を苦にしての自殺とされ、貝沼の異変に気づけなかったことを薪は悔やむ。「脳を『第九』のために役立ててほしい」という遺言のとおり、鈴木が貝沼の脳をMRIで見ることを約束する。ところが数日後、MRI捜査室へ向かった薪の耳に、突然、発砲音が響きわたる。薪が駆けつけると、そこには鈴木ら捜査員たちが倒れ、モニターには貝沼の恐ろしい秘密が映し出されていた。貝沼のMRI映像を見た鈴木は薪に銃を向け、薪は正当防衛で鈴木を死なせてしまう。
鈴木が亡くなってから3年後。薪に憧れてやって来たという、死んだ鈴木にそっくりの新人・青木一行(中島)が第九に配属される。
“第九”のMRI映像のサーバーに何者かが侵入しようとした痕跡が見つかる。使われたパスワードは第九のMRI技術の開発者で連続殺人犯だった貝沼が生きていた頃の古いものだった。青木や岡部(高橋努)は、“第九”創設以来、さまざまな重要機密を見てきた薪だけが知る“秘密”の情報を何者かが狙っているのではと考える。
電話が通じないことを心配した青木は姉夫婦の家を訪ねる
薪だけが機密情報を知っている故に狙われると考えた青木は、最重要機密となるレベル5のデータを“第九”の皆で共有するべきだと進言する。しかし、薪は厳しい口調で、それを知ったことで自分の大切な人々にも危害が及ぶ可能性を考えたことがあるのか、雪子に危害が及ぶ可能性を考えたことがあるのかと、青木の提案を一蹴する。
青木は母(神野三鈴)と姉(佐津川愛美)夫婦と雪子と共に食事会を行い、和やかに終了して母と姉と別れる。その後、電話が通じないことを心配した青木は姉夫婦の家を訪ねる。
第九に青木から電話があり、取り込んでいる薪が電話を取って後でかけ直すというが、返事がないために「青木、青木?」と呼びかける。青木は薪の名前を呼ぶものの話を続けず、異変を感じた薪が「どうした? 青木」と聞くと、「薪さん、良かった。無事なんですね、薪さんは」という。
「ちゃんと生きてるんですね。薪さんのいる世界はまだ狂ってないんですね」という青木に、「青木、どうした? 何があった? 青木」と血相を変える薪。青木はか細い声で「雪子さんに連絡を取ろうとしてるんですけど、つながらなくて。心配なんです。もしあの人に何かあったら…」と言いかけると、薪は「大丈夫だ。彼女にはSPを付けてる。だから雪子さんは無事だ、青木」と安心させて今居る場所を聞く。青木は「今、ですか…」と言って立ち上がり、姉夫婦の子どもをベビーベッドに寝かせる。周りを見回すと部屋は暗く、床のあちこちに血痕があり、青木の呼吸は荒くなる。
青木は真っ暗な部屋を歩き、シャワーが出しっぱなしになっている風呂場へと行く。風呂のふたを思い切って開けて中を確認すると顔面蒼白になる青木。そこには姉夫婦の無惨な死体があり、青木は声も出ないまま立ち尽くすのだった。
幸せそうな食事会から一転、悲劇のどん底に突き落とされたような状況に見ている方もショックで息が詰まりそうになった。X(旧Twitter)でも、「つらすぎて直視できなかった」「感情共有されて見応えすごかった…」「胸が痛い」「青木の息遣いとか表情とか本当にすごかった…」「とんでも鬱展開すぎる……」とコメントが寄せられ、トレンド1位を獲得した。
◆構成・文=牧島史佳
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