【漫画】バレンタインプレゼントを渡して真っ赤になってしまう青年に「逃げるのかわいい」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「Splush」にて連載中の『北山くんと南谷くん』(イースト・プレス刊)を紹介する。作者の砂藤シュガーさんが、2月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、砂藤シュガーさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
生きる楽しみだった時間が終わった時にやってくるサプライズ
同じバイト先に勤めている南谷歩と北山雄貴は、この日も同じ時間に勤務していた。しかし南谷の退勤時間になってしまい、彼と働くのを楽しみに生きている北山は気落ちしてしまう。
そこへ、いつもはすぐ帰る南谷が珍しく肉まんを注文しにレジへ。袋をつけるか聞かれた南谷は「いらねっす」とぶっきらぼうに答え、「これ北山さん用なんで」と続けた南谷。差し出されたのは、ラッピングされた包みだった。
受け取った北山が落ち着くよりも早く、南谷は勢いよく飛び出していく。イベントに興味がないと思っていた南谷からの思わぬプレゼントに、北山は頬を染めながら大事そうに包みを抱くのだった…。
このバレンタインの漫画を読んだ人たちからは、「生きる糧になってる」「この2人かわいすぎる」「逃げるのかわいい」「癒しの時間」など、多くのコメントが寄せられている。
こだわりの表情で描く甘酸っぱい関係
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ちょうどバレンタインの時期だったので、北山くんと南谷くんだったらどのようなバレンタインを過ごすのかな?と気になり描いてみることにしました。
南谷くんはあまりこういった行事には興味がないのでチョコレートを渡すという発想には至らないのではないか…とも思ったのですが、彼はコンビニでバイトをしているので自然とバレンタイン商品が目に入る機会も増え、意識するきっかけになったのでしょうね。
――本作では、顔を赤らめながらバレンタインのプレゼントを渡すシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
こだわったのは「表情」です。北山くん目線でみる南谷くんはとにかくかわいく描こうと思っているので、南谷くんのかわいさが引き出せるように大事に描きました。わざわざ別店舗でチョコレートを買うのではなく、自分が働いているコンビニで「肉まんのついでに」チョコレートを購入したのもポイントです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
袋はいる?と聞かれた南谷くんの「いらねっす」というセリフがお気に入りです。「このチョコレートはあなたのために買いました」という気持ちが強調されていて良いですよね。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
『北山くんと南谷くん』というお話はとにかく読後感をハッピーにしたくて描いています。北山くんも南谷くんもどこにでもいる普通の男の子で、コンビニに行けば会えるかもしれないと思えるような「身近な存在」になっていたらいいなあと思います。
二人の物語にはちょっとしたすれ違いはあれどドラマのように大きな山や谷があるわけではなく、日常の一部を切り取ったようなものになっており、そこが作者としても気に入っているところです。「何も起こらない」って実はとても幸せな事なんですよね。
――今後の展望や目標をお教えください。
こればかりは自分の力ではどうにもならないことなのですが、『北山くんと南谷くん』をアニメで観たいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援してくださっている皆様のおかげで『北山くんと南谷くん』の物語を描き続けることができています。本当にありがとうございます!元気になりたいときに手に取っていただけるような作品をこれからも作っていきたいと思っているのでよろしくお願いいたします。