健康や美容の基本として、ますます注目されている「睡眠」。忙しい日々の中でも、できるだけ質の良い眠りを確保したいもの。特に春は、日照時間の変化や寒暖差によって体内リズムが乱れやすい季節。さらに、新生活への不安から睡眠不足に悩む人も多いのでは?
そこで、短期集中連載として睡眠のプロが、さまざまな睡眠の悩みに回答。
今回は、マスクをしたまま眠ることの是非について質問!
Q、乾燥対策としてマスクをしたまま寝てもいいですか? 睡眠の質にも関わってきますか?
A、 喉や鼻の粘膜を乾燥から守ってくれるだけでなく、口呼吸を防いでくれるのでマスクをして寝るのはおすすめです。
マスクをして寝ることの第一のメリットは、喉や鼻の粘膜を乾燥から守ってくれること。ウイルスなどの異物をスムーズに体外に排出できるようになるので、風邪をひきにくくなります。
また、就寝中も鼻呼吸を維持しやすくなるというメリットもあります。口呼吸は、感染症のリスクを高めるだけでなく、虫歯や歯周病になりやすくさせるといわれています。それだけでなくいびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こし、睡眠の質を悪化させる可能性も。日中は口呼吸をしないために意識している方が多いかと思いますが、就寝時までずっと意識を保つのは難しいので口呼吸に移行してしまう人もいます。マスクをしていれば、就寝時に口呼吸になってしまうことも防げるようになるかもしれません。
マスクが肌に当たって気になるという方は、摩擦を生じさせにくいシルク素材や、通気性が良いタオルを巻いてもいいでしょう。
お話を伺ったのは……
睡眠改善インストラクター&公認心理師・小林麻利子先生
SleepLIVE株式会社代表取締役社長。睡眠個人指導歴13年。第32回日本睡眠環境学会奨励賞受賞。科学的根拠のある研究を基に、睡眠や入浴を中心とした生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、4,000名以上の悩みを解決。企業向けには、健康経営のための従業員健康支援「スリープアップ」や、メンタルと睡眠を同時にケアする「JCSP日本睡眠改善カウンセリング」をはじめ、エビデンス取得のための受託睡眠研究、マンションやホテルの睡眠空間設計監修など幅広く睡眠事業を手掛ける。著書7冊、NHK「あさイチ」やTBS「初耳学」などTVや雑誌、ラジオ等メディアでも活躍。
【モデル着用】
パジャマ¥31,900
クッションカバー各¥4,400
ピローケース¥5,500/すべてトゥモローランド ホーム(トゥモローランド 渋谷本店 03-5774-1711)
Model:Emiri
Photo:Shohei Kanaya
Styling:Mie Saito
Hair&Make:Nobuyuki Shiozawa/mod‘s hair
Text:Marie Takada