こんにちは。家事コツ研究員のFumiです。お米の高騰が続くなか、安いお米を選ぶことも増えている我が家。そんなとき、日本アルミニウム協会のサイト「アルミ箔の世界」(このお名前、なんだかステキ…笑)で気になる情報を発見しました! なんと、アルミホイルを使って「氷温熟成」をすれば、お米や刺身などの味がアップするのだとか。さっそく試してみました♪
“アルミ箔の世界”で紹介の氷温熟成ってなんだ?
「アルミ箔の世界」によると、「氷温」とは0℃未満~マイナス3.5℃くらい。この温度環境に食べ物を置くことで、味を良くするのが「氷温熟成」というテクです。
実は、この「氷温熟成」に似た効果が、アルミホイルと家庭用冷蔵庫のチルド室を使えば出せるのだとか!
0℃未満~マイナス3.5℃の「氷温」って、家庭用冷蔵庫に備え付けのチルド室内の温度なんですよ。
魚や肉、野菜、果実など「生きた細胞」を持つ食べ物は、「氷温」環境に置かれると「凍りたくない!」と抵抗し、身を守るためにタンパク質や多糖類を分解するので、うま味や甘み成分が増えるそうです。
「氷温」を食べ物に急速に伝えるのも大事らしく、そこで役立つのがアルミホイルです。アルミホイルを食べ物に被せ、チルド室に数時間~1日置くと氷温熟成状態になるのだとか。
では、どれくらいおいしくなるのでしょうか。お米、刺身、イチゴなどで実践していきます!
氷温熟成で、お米が甘くつややかに!やり方は超簡単!
まずはお米。研いだお米をステンレスボウルに水ごと入れ、アルミホイルでふたをします。水の量は適当で大丈夫。
これを冷蔵庫のチルドルームへ入れ、2時間ほど放置。熱伝導率のよいアルミホイルとステンレスで囲み、急速に冷やすのが米の糖度を増やすコツだそうです。
あとは、炊飯器の内釜に水ごと移し、内釜の目盛りに合わせて水の量を調整したら、蓋をしめて炊飯スイッチオン。炊き上がったら完成です!
息子と夫と食べてみましたよ。正直に言いますが……。全員が「いつもよりおいしい」と絶賛でした。甘みが強く、艶も出て、おかわりしたくなるほどおいしいのです。
「アルミ箔の世界」内の実験では、ごはんの糖度の測定もされていました。それによると、アルミホイル技で氷温熟成したごはんは、常温で水に浸けた場合と比べて糖度が2倍という結果。そりゃ、おいしいはずだわ~。
スーパーの刺身、イチゴもおいしさアップ!納豆は開けずに包んで
次は、スーパーで買ったお刺身。本当はチルド室に1日置くみたいですが、切られたお刺身はほとんどが賞味期限は当日中なんですよね……。そこで、5時間ほどの「氷温熟成」にして、食べ比べてみました。
下写真の左がアルミホイルで「氷温熟成」にしたもので、右がいつも通りに冷蔵庫で保管したもの。食べ比べると、とくにマグロはうま味がぐっと上がった気がしました。
ちなみに「アルミ箔の世界」では、冷凍されたマグロのサクが使われています。サクなら1日しっかり熟成させられそうですね!
次は、イチゴの「氷温熟成」です。半分に切ったものを2粒用意し、24時間チルド室に入れたものと冷蔵庫で保管したものを食べ比べてみましたよ。
これも、氷温熟成したもののほうが、濃厚で甘い印象!
納豆は、3つのパターンで比較。1つ目は普段通り冷蔵室に保存したもの、2つ目はアルミホイルなしでチルド保存したもの、3つ目はアルミホイルありでチルド保存したもの。それぞれ一晩置いて食べ比べてみました。
おいしさは、アルミホイルありのチルド室→アルミホイルなしのチルド室→冷蔵室の順でした。
特に、アルミホイルで包んでチルド室に入れた納豆パックは明らかにおいしかったです。うま味が濃く、豆の味がしっかりしているように感じられましたよ。また、パックごと包むので、アルミホイルは繰り返し使えるのもいいですね~。
アルミホイルで包んだりするのは、ちょっとだけ手間はかかりますが、安い食材がおいしくなるのは、やっぱりうれしい!とくに、お米は氷温熟成の効果を感じやすかったですよ。
よかったらぜひ、試してみてくださいね♪
写真・文/北浦芙三子