アマンダ・サイフリッドは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでゾーイ・サルダナ演じるガモーラ役のオファーを受けたものの、数日熟考した結果「しゃべる木とアライグマの話ではマーベル映画でも失敗する」と恐れて断ったそうだ。「賢い判断を下したつもりでしたが、勇気がなかったんです」とポッドキャスト「Happy Sad Confused」で明かした。セス・マクファーレン監督の『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』(2014)のオファーを受けていたこともあり、撮影がロンドンだったことも懸念材料だったそうだ。
2014年に公開されたジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、世界興行収入7億7300万ドルの大ヒットを記録。緑の身体を持つガモーラ役に抜擢されたゾーイは、同シリーズの続編をはじめ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)など、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品で活躍。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』シリーズと合わせ、世界歴代興収トップ3作品に出演する実績を上げた。
アマンダによると、ガン監督のもとMCUに参加するのは、絶好のチャンスだという自覚もあったが、当時はキャリアが不安定な時期にあり、不安要素を避けたかったという。「莫大な時間を過ごすことになるから、違う色を塗られたままでいるということがすごく怖かった」「(メイクのために)毎朝4時間半も座っているのは楽しそうに見えなかった。ブルースクリーンの仕事は前にもしたことがあるけれど、得意とは言えなかったし、好きでもなかった」
「それに、実はマーベル映画初の失敗作に出演するのはキャリアに良くないとも思ったんです。しゃべる木とアライグマの話ではマーベル映画でも失敗してしまう、私とクリス・プラットはもう仕事をもらえないと思いました。間違いでした! 賢い判断を下したつもりでしたが、勇気がなかったんです」。とはいえ、決断に後悔はないときっぱり語る。「後悔はしていません。自分のために決めたこと。当時の私にとって最善だったし、今振り返ってもそう思います」
Text: Tae Terai
READ MORE