桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナちゃんと3人で暮らしています。とてもやさしく紳士的だった夫は、結婚後にモラハラ化。家事も育児も丸投げし、夜には無理やり行為に及び、カスミさんは毎日我慢を強いられる生活を送っていましたが、夫がモモナちゃんにけがをさせたことで限界がきて、家を出ました。
自らのモラハラ気質を夫が自覚して改善を図ったことで、一時は関係修復の兆しが見えていた2人。しかし、妻の浮気を疑った夫の罵倒と暴力が決定打となり、カスミさんは離婚の意思を固めました。
話し合いが始まると、別れたくない夫はカスミさんを責める暴言を吐き、ほとんど育児に関与していなかったにもかかわらず「子育てには2人の親が必要だ」と主張します。そんな夫に、父親としての自覚やカスミさんの支えがあって働けていたとの認識はありませんでした。
そして、モモナちゃんに愛情もかけずに「懐かない」「冷たい」と言い見返りだけを求める夫に「図々しい」とカスミさんが言い放った途端、殴りかかってきたのです。
「ここ、ファミレスだよ？」と、人目があることを指摘して、夫の暴行を回避したカスミさんは……？
モラハラ夫と決別する妻の覚悟
「カッとなって力でねじ伏せようとするアキトに、もう屈したりしないから」
カスミさんは夫にはっきりと自分の意思を示します。
そんなカスミさんを夫はあざ笑い、
「今だったら許してやるよ？ 俺と家庭を作るチャンスをもう一度作ってやる」
「今謝ったら、今日のことは大目に見てやるよ」
自分の立場をいまだ分かっておらず、上から目線で妻に伝える夫。
カスミさんは
「必要ないのは、あなたの存在って言ってるの。必要なのは養育費だけ」
そうきっぱり伝えたのでした。
夫と別れると決めたカスミさん。今まで言えなかった本音をようやく口にできました。今のカスミさんなら、夫からどんな圧力をかけられても屈しないでしょう。
お金や子どものために、モラハラ夫との関係を続けて自分を犠牲にする必要はありません。大変なことも多いかもしれませんが、これからのカスミさんが自分らしく人生を歩めるといいですね。
著者：マンガ家・イラストレーター しろみ
ベビーカレンダー編集部