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叱責メールの内容がびっしりの“パワハラTシャツ”を贈った部下に謝りたい 後悔する依頼者にまさかの“お返し” 「人がパワハラを自覚する瞬間を初めて見た」の声

  • 2025.3.24
ABEMA TIMES

『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が3月21日に放送され、部下に“パワハラTシャツ”を送ってしまったという男性の依頼を調査した。

【映像】衝撃の“パワハラTシャツ”と、その“お返し”

視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「部下に贈ったパワハラTシャツ」は、愛知県の男性(35)から寄せられた次のような依頼だ。

『私は自営のプログラマーとして個人で仕事をしているのですが、どうしても今、もう一度働きたいかつての仲間がいます。しかし、その人とは私のかつての過ちがきっかけで、絶縁状態になっているのです。その人は5年ほど前に私が経営する会社で一緒に働いていた、同じくプログラマーのSさん。当時、彼が担当していたプロジェクトでトラブルが発生した際、私は指導・叱責のために長文のメールを送ったのですが、そこから彼との関係がどこかギクシャクするようになってしまい…。「このままじゃいけない」と私は雪解けを図り、自分が送った長文のメールをプリントしたオリジナルTシャツをプレゼントしたら面白いんじゃないか?笑ってくれるんじゃないか?と即断即決し、そのTシャツを作り郵送しました。以来、彼から返事が返ってくることはなくなりました。今思えば、とんでもないハラスメントをしてしまったのでは…と心底悔やんでいます。誠心誠意、彼に謝罪をしたいと思っています。どうか、この場を取り持ってくれませんか』

カンニング竹山探偵が依頼者を訪れ、実際のTシャツを見せてもらうと、表にも裏にもびっしりと文字が。その内容を一部引用すると、『人に迷惑をかけて謝らないといけない状態になったときのSさんの幼稚さは目に余るものがあります』『自分のことは客観的に見えていないようなので、同じタイプの人間が犯した事件を紹介しておきます』『Sさんがいま無責任をはたらいて人に迷惑をかけているのは、もともとの自分の人格の問題であることを強調したいと思います』など。

「指導」と「パワハラ」の境界線について、「人事院パワーハラスメント防止ハンドブック」では次のように記されている。

【目的】(指導)相手の成長を促す (パワハラ)相手をバカにする・排除する・自分の思いどおりにしたい
【態度】(指導)肯定的・受容的・見守る・自然体 (パワハラ)威圧的・攻撃的・否定的・批判的
【業務上の必要性】(指導)仕事上必要性がある (パワハラ)業務上の必要性がない

これらをもとに、竹山探偵は「完全にアウト!全部入ってます」と断言。依頼者も「ホンマや……」と事の重大さを改めて実感し、「Sさんがどんな気持ちになったかを正確に理解した上で謝って、今後一緒にやっていきたい」との思いを語る。

そこで、依頼者にもパワハラを体感してもらうため、竹山探偵はあえて厳しい言葉をぶつけることに。「悪いと思ってる感じが全然見えないんだよね」「もみあげだって長くない?」、さらに「10年以上前、旅行に行った時のこと覚えてる?」との話題が出てくると、依頼者は「Sさんが言ってるみたい……」と困惑の表情を見せる。

実はこの3時間前、竹山探偵はSさんに当時の状況や心境など、詳しく話を聞いていたのだ。Sさんの話をイヤホンで聞き、それをそのまま依頼者に伝える竹山探偵。『仕事で大阪から名古屋に行く時、寝過ごして新横浜まで行ったでしょ。1人で行く羽目になったけど、社会人としてどうなの?』『小説書いて感想を求めてたけど、クソ忙しいのに超長くて大変だった』。

依頼者が察したことで、ここでタネ明かし。Sさんが姿を表すと、依頼者は「言われて嫌だと思うようなことをあえて文章にして、ふざけてこれ(Tシャツ)を送ったことをふまえて、申し訳なかったです。すみませんでした」と謝罪した。

それに対するSさんの答えは「Tシャツを作ってきました」。5年前の件についてしたためた“返信Tシャツ”を依頼者に着せ、内容を読み上げた。「あの時は責められた感情が先にきて、自分からろくに声をかけられず、一気に疎遠になってしまいましたが、どちらかといえば、ちゃんと謝れなかった自分が情けない。こちらこそ本当に申し訳ないと思っています」「何年も経ってしまったけど、ここから新しい関係を築いていけたら。まずはゆっくりお茶でも飲みながら、思い出話に花を咲かせたいです。これからもよろしくお願いします」。

まさかのTシャツを贈り合うという結末に、スタジオでVTRを見届けた顧問の尾木ママは「ああいう経験を積んでいかないと和解できないのかな?っていうのは、昔とは違うわ」とコメント。一方、カベポスター・永見大吾局長代理は「人がパワハラを自覚する瞬間を初めて見た」と、依頼者の表情に注目していた。

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