春の訪れを確かに感じ始めるこの時期に、パステルカラーがトレンドを席巻するのは、ごく自然なこと。なかでも今シーズンは、花びらのような色合いの「パステルピンク」が最も目立っている。
2025年春夏にこの色を意識したデザイナーは数多く存在し、特に「フェラガモ」がその代表例といえる。クリエイティブ・ディレクターのマクシミリアン・デイヴィスは、マリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンといった往年のスターたちのために、特注のバレエフラットをデザインしてきた同ブランドの歴史にインスピレーションを得て、その伝統をたたえた。今回のコレクションでは、ニットのラップオーバーと、パステルピンクの編み上げリボンで再解釈を加えた、クラシックなパンプスが発表された。
同じく、ロンドンで行われた「シモーネ ロシャ」の2025年春夏のショーにも、魅惑的なチュチュやバレエフラット、流れるようなチュールが登場。
パステルピンクはほとんどの肌の色にマッチし、コーディネートの邪魔をすることなく、さりげないぬくもりとかれんな彩りを加える。そんな万能カラーを、今シーズンは小物で取り入れるのがおすすめだ。以下で、ランウェイで存在感が光っていたアイテムをチェックして。
バッグ
パリコレクションでは、綿菓子のようなピンク色のバッグがランウェイを席巻。「エリー サーブ」はローズ色のクリスタルがちりばめられた輝くクラッチバッグを、「ジョルジュ オベイカ」は立体的なメタリックのフラワーモチーフをあしらったハンドバッグを発表している。上品なパステルピンクのバッグで、大人のフェミニニティとエレガンスを叶えよう。
シューズ
桜貝を思わせる優しいピンクは、新たなヌードカラーとして覚えておきべき色。パリでは「バルマン」や「クロエ」がレースアップやサテンのシューズを、ミラノでは「ジ・アティコ」がバレリーナ風ストラップヒールをそれぞれ発表した。
他のパステルカラーと合わせて春らしい統一感のある装いに仕上げてもいいし、オールブラックやオールグレーのコーディネートに加えて際立たせるのも◎。脚長効果もあり、一足あれば役に立つこと間違いなしだ。
ジュエリー
花のような色合いのジュエリーは、どんなルックもたちまち愛らしくエレガントに見せてくれる万能選手。ローズクォーツのリングは日常使いに最適だし、ピンクパールのネックレスは黒いカクテルドレスに美しく調和してくれる。ロマンチックで洗練されたピンクのジュエリーを探しているなら、今こそゲットすべきタイミングだ。
ベルト
ベルトでカラーを取り入れると、ウエストがキュッと引き締まって見えるだけでなく、ミニマルなルックにほどよい遊び心とアクセントを加えることができる。ハイウエストのダークウォッシュデニムに合わせたり、ゆったりしたニットワンピースの上に巻いてシルエットを引き締めたりして、春らしさを楽しみたい。
ヘアアクセサリー
ヘアアクセサリーも、ピンクを選べばいつものヘアがぐっとシックに。ローズピンクのシュシュで無造作なお団子ヘアを格上げしたり、大ぶりなピンクのカチューシャでプレッピー＆モードな雰囲気を演出したりしてみよう。
ハーフアップヘアに繊細なリボンを添えてソフトでロマンチックなアクセントを加えるもよし、クリスタルがきらめくバレッタでポニーテールに洗練さと華やかさを添えるもよし。
From ELLE US