【写真】11年経っても若々しい「続・続・最後から二番目の恋」の出演者たち
小泉今日子と中井貴一がダブル主演を務める人気ドラマシリーズ「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が、4月のフジテレビ系“月9”枠で放送される。現在FOD・TVerではシリーズの第1期「最後から二番目の恋」が、4月13日(日)まで第1~3話を無料視聴できるほか、順次全話を無料配信で楽しめる。小泉と中井によるテンポの良い会話は、長年連れ添った熟年カップルの雰囲気さえ漂っていて楽しい。2人がお互いの重ねた年齢を笑い合う第5・6話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
典子の家出に真平の病、和平の心配は尽きない…
「最後から二番目の恋」は、古都・鎌倉を舞台に、小泉演じるテレビ局プロデューサーの主人公と、中井演じる鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いた大人のロマンチック&ホームコメディ。今シリーズは、2012年1月放送の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月放送のスペシャル版を経て、2014年に第2期の「続・最後から二番目の恋」が放送された。「続・続―」の今作はその11年後を描いた第3期目となる。
第5話。千明(小泉)の家に、夫とけんかした典子(飯島直子)が転がり込んできた。同じころ、和平(中井貴一)は、弟の真平(坂口憲二)が病院の定期検査に行っていないことを知り、彼を問い詰め、つかみ合いになってしまう。あくる朝、典子は、長倉家で朝食を食べようと、千明を引っ張っていく。典子がまた家出をしたと知った和平は、子どももいるのだから夫婦で話し合え、と説教した。しかし典子は、そんな和平の言葉を無視して、出会い系掲示板のやり方を教えてほしい、と万理子(内田有紀)に頼む。
スタッフから電話で呼び出された千明は、脚本家のハルカ(益若つばさ)が本を書けなくて苦しんでいると聞き、同情はしない、プロなのだから言い訳しないで書け、とハルカを叱咤する。一方、和平は自分たちが企画した“大人の鎌倉散歩”の案内で鎌倉の町へ。部下の和美(佐津川愛美)と一緒にガイドを務める和平の元に、千明が友人と共に参加者として現れる。
千明が和平とおしゃべりディナーを楽しむ
続く第6話、仕事を終え、帰宅途中にマーケットで買い物をしていた千明は和平とバッタリ会い、2人は先日約束した素敵なお店へ行くことに。いつものように小言を言い合う2人だったが、選んだメニューが同じで不思議な沈黙が流れる。その頃、出会い系サイトに登録した典子は万理子を引き連れ、相手と会うためにファミレスへ。現れた男性はナイーブな感じのする美青年。そこで自分と同い年の母親の相談をされる典子は複雑な心境になる。食事を終え、楽しそうに話しながら夜道を歩いて帰ってくる千明と和平。そんな2人を見た真平には、今までにない不思議な感情が芽生える。そして真平は和平に自分の本当の気持ちを伝えるのだった。
このドラマの良さは何といっても、千明と和平の歯に衣着せぬ物言いのやりとり。隣りの家に暮らす2人は、仕事からの帰宅時に偶然会うこともしばしば。駅からの帰り道に家までずっと談笑して帰る関係性は、ある程度の年齢になるとうらやましくもなるだろう。和平が「あなたに伝えようと思ってたことがあった」と、何を言いだすかと思えば「バカボンのパパ。あの人、いくつだと思います?」と聞く。千明は「あの鼻毛の?あれヒゲでしょう(笑)、いくつだろう」と答えて、バカボンのパパが「41歳」であることを教えてもらい、まさかの年下だと2人で笑っていた。
しかし、千明と和平は言い合いをするだけではない。この第5話あたりから、千明が家族の中で冷たくされている和平を少しフォローしたり、「仕事がうまくいかないとき、辛いですよね」と互いに理解し合って慰め合ったりなどの寄り添いが見られてきて、なんともほっこりする。付かず離れずの関係が、どう変わっていくのか、第3期の新作が始まるまでにチェックしてみたい。