アソーカの衣装は黒澤明の侍映画がモチーフ？「スター・ウォーズ：アソーカ」チームが語る衣装＆メイク秘話

「マンダロリアン」の製作陣によるスター・ウォーズの新たな伝説「スター・ウォーズ：アソーカ」のコンセプト・アートカードセット3枚入りのBlu-ray コレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)と、4K UHD コレクターズ・エディション スチールブック(数量限定)が4月16日(水)に発売される。これを記念し、ボーナス・コンテンツの一部であるアソーカ・タノの衣装とメイクに迫る映像が解禁された。

【写真を見る】「黒澤明監督の侍映画で見るような衣装」を目指したというアソーカのコスチュームに注目！

アナキン・スカイウォーカーの生涯唯一の弟子にして、2本のライトセーバーを操る伝説の”元”ジェダイ、アソーカ。彼女は帝国が崩壊後、ジェダイの栄光と没落に翻弄され、激動の時代を生き抜いてきた。闇に堕ちたかつての師の後継者であるアソーカは、帝国の再興を目論むスローン大提督がもたらす、恐るべき闇の脅威に立ち向かう。アソーカ役は「マンダロリアン」「ボバ・フェット／The Book of Boba Fett」に引き続き、ロザリオ・ドーソンが務めた。

メイクアップ・デザイナーのアレクセイ・ドミトリューは、アソーカのメイクについて、額に人工素材の皮膚を貼りつけたことで作業速度が上がり、出来もよくなったと話す。またプロセティック・デザイナーのJ・アラン・スコットは、彼女の種族の特徴ともいえるヘッドピースについて、ヘッドテールの曲がり方に脚本のデイブ・フィローニがこだわったそうで、自然さを追求し3Dプリントで試作品をたくさん作り、より軽く柔軟なものを完成させたと語っている。さらに、アソーカ役のドーソンも「技術の進歩はすばらしかった。3Dプリントで骨組みを作り、上に表皮をかぶせました。アニメーションと同じように動くのが嘘みたいでした」と大絶賛している。

フィローニは衣装について「黒澤明監督の侍映画で見るような衣装を目指していた」と言い、「アソーカを正しく再現したらあの“7人(『七人の侍』)”のように見えるはず」と語っている。衣装デザイナーのショーナ・トルシックは「パート1(師と弟子)」冒頭のアソーカの服装について「マンダロリアン」の時と同じで、アーマーだけは少し優美で立体的な感じにしたと話し、さらに「ロザリオから指摘を受けて、後ろ身頃の形を変え動きやすくしました。意見を交換することで、衣装はデザインが磨かれ本物らしくなります。戦うための服装に近づきます」と付け加えている。いずれも、キャストやスタッフそれぞれがこだわり抜いた、アソーカが誕生するまでの秘話を切り取った貴重な映像となっている。

まもなく発売される「スター・ウォーズ：アソーカ」のコレクターズ・エディションには、今回の「伝説のアソーカ」や、縁の深いアナキン・スカイウォーカーとの関係を描く「師と弟子の道」、反乱者たちが登場する「蘇る反乱者たち」、ダークサイドに迫る「悪の復活」、そしてフィローニ監督の解説付き「音声解説」(2種)など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツが収録されている。圧倒的なスケールで描かれる「スター・ウォーズ：アソーカ」を、ぜひコレクターズ・エディションでお楽しみいただきたい。

文/山崎伸子