こんにちは!おうどんといえば大阪風のきつねうどんが最高!と思っている大阪育ちのヨムーノライター、やまだかほるです。
ところが、ヒガシマル醤油のレシピサイトを見ていて発見した料理研究家・大原千鶴さんの京都風おうどんを見て、どうしても食べたくなりました。
同じ関西のきつねうどんなのに、京都風と大阪風はちょっと違う。そういえば、作るとしたらいつも大阪風だから京都風のを作って食べたことはついぞありません。
どんな具合に違うのか、試してみたいと思います。
なるほどね、これが京都風か
同じようにお揚げさんと青ねぎが入っているのに、印象はかなり違いました。
とはいえ、関西がルーツの人間にとっては、悔しいけどこれも素晴らしいねーと思える味。
手早く出来るのも嬉しいし、どこか懐かしい気持ちになれるおうどんを、早速ご紹介していきましょう。
大原千鶴さん「鶏きつねうどん」の作り方
材料(1人分)
- ゆでうどん…1玉
- 油揚げ…50g
- 鶏もも肉…50g
- だし汁…400ml
- 淡口しょうゆ…大さじ1
- 青ねぎ(斜め切り)…1本
- 粉山椒…適宜
うどんは京都風のコシのあまりないやわらかいものが良いとのことでしたが、行ったスーパーは全部コシの強い系だったので、仕方なくそれを用意しました。
油揚げも京都風の大きなものがあればと思いましたが、なかったので、普通のものを。1枚で50g程度でした。
だし汁の取り方は後述します。青ねぎは九条ねぎです。
作り方①材料の下ごしらえをする
青ねぎは斜め切りにしておきましょう。油揚げは幅1cmの短冊切りに、鶏もも肉は幅1cmのそぎ切りにします。
油揚げは油抜きしないで使うとのこと。この油が味になるということだったので、出来るだけ新鮮なものを用意しました。
作り方②うどんを煮ていく
鍋にうどん、油揚げ、鶏もも肉、だし汁、淡口しょうゆを入れて中火にかけます。
煮立ったら、アクを取り、うどんがふっくらとするまで2分ほど煮ていきましょう。
作り方としては、非常に簡単。しっかり取っただしに加え、鶏もも肉からも油揚げからもうまみが出て、それでうどんを煮ていくので、味が薄まらないのです。
ここで味見をしてみます。おおぉ、これはこれは。
空きっ腹にこたえる香りに包まれて、“早く食べたい”以外のことを考えられなくなりました。
作り方③青ねぎを加えて完成
青ねぎを加えてすぐに火を止めます。器に盛り、あれば粉山椒をふりましょう。
青ねぎは時間をかけて煮なくても、器に入れて食べている間にも、とろけるようにやわらかくなっていきます。
作り方(番外編)水だしの取り方
麦茶ポットなどに水1L、利尻昆布5g、お茶パックに入れた削り節10gを入れ、冷蔵庫に3時間から一晩おくだけです。
冷蔵保存で夏は2日間、冬は3日間保存できます。利尻昆布は5gずつに切っておき、削り節をお茶パックに10gずつ入れたものをつくりおきしておくと便利、と紹介されていました。
今回は昆布とだしパックに入れたかつお節、そしてかつお節がシンプルなものだったので、ちょっとパンチが欲しくてだしパックに入れた煮干しを追加で投入して準備しました。
これは本当に良かった!ので、可能な限り常備することにしようと思いました。これがあるだけで味噌汁や煮物などを作るハードルが一気に下がりますね。
大原千鶴さんうどんレシピ「鶏きつねうどん」の味は??
さすがの味に無口になります
うーん、なるほどね。京都風というのはこういうことか。一気食いしてしまいました。
淡口しょうゆしか入っていないというのに、そしてたかだか2分しか煮ていないというのに、だし汁にはうまみがぎゅっと入っていてこっくり。
一緒に煮ていることで、おうどんもお揚げもふんわりやわらかくだしの味をまとっています。
潔くしょうゆの味だけ、というのが一番のポイント。だし汁の味に支えられて、それでもふくよかに仕上がるのが京都風ということなのですね。いやぁ参りました。
あっという間に最高のおうどんが出来るんだよ
レシピサイトにとてもわかりやすい動画があり、それを見ながら作りました。大原千鶴さん独特のやわらかな京都弁もこのおうどんにはよく似合うなぁと思いながら。
母の作る甘く煮付けたお揚げがのったきつねうどんで育ってきた大阪もんは、やはりそっちの方がソウルフードではあるのですが、お揚げを煮る余裕がないと、これがなかなか食べられない。
さっとおいしいうどんが食べたい時にはきっと、これからしょっちゅうこの京都風きつねうどんを作る予感がします。
関西の普通の家の子が昼ごはんに食べてるのは、こんなおうどんやで、という感じの1品。
ヒガシマル醤油の公式ホームページで紹介されていた料理研究家・大原千鶴さんの「鶏きつねうどん」、皆様もぜひ一度お試しくださいね。
ライター:やまだかほる
丁寧な暮らしを心掛ける、料理が得意なライター
効率的な家事とシンプルで心地いい空間作りにこだわり、美味しいものを作り、食べさせてもらうことに情熱を注いでいます。小さなアパレルブランドを長く経営した経歴ゆえ、ファッションと洋服にもこだわりあり。昨年還暦を迎えました。どこまでも楽しく笑って生きていくのだ!