健康や美容の基本として、ますます注目されている「睡眠」。忙しい日々の中でも、できるだけ質の良い眠りを確保したいもの。特に春は、日照時間の変化や寒暖差によって体内リズムが乱れやすい季節。さらに、新生活への不安から睡眠不足に悩む人も多いのでは?
そこで、短期集中連載として睡眠のプロが、さまざまな睡眠の悩みに回答。
今回は、5時間睡眠の是非について質問!
Q、5時間くらい寝ると目が覚めてそれ以上眠れません。睡眠時間は足りていますか?
A、 適切な睡眠時間は人それぞれですが、目安は6時間半〜8時間未満程度とされているので足りていない可能性があります。午前中に眠くなってしまうなら、睡眠時間を増やしましょう。
冬は睡眠時間が長くなり、夏は短くなる傾向があります。また睡眠時間が足りているかどうかは個人差があるので一概には言えませんが、午前中に眠気を感じる場合は睡眠時間が足りていないといえるでしょう。また、平日は5時間しか眠れないけれど週末(お休みの日)は、長時間眠ってしまう傾向がある方も要注意。仕事内容などに不安があり、ストレスがかかっている可能性があります。日中の過ごし方を見直してみましょう。
寝足りないからといって、何度も二度寝を繰り返すのはNG。自律神経の乱れにつながり寝起きが悪くなる可能性があります。
睡眠に課題があっても何歳からでも改善可能です。まずは、体内リズムを整えてみましょう。朝起きたら日光を浴びて、朝食にたんぱく質を摂取します。また、就寝直前には食事をとらないことも大切。寝る3時間前には食べ終わっているといいですね。これらを実践するだけでも、変わってくるはずです。
お話を伺ったのは……
睡眠改善インストラクター&公認心理師・小林麻利子先生
SleepLIVE株式会社代表取締役社長。睡眠個人指導歴13年。第32回日本睡眠環境学会奨励賞受賞。科学的根拠のある研究を基に、睡眠や入浴を中心とした生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、4,000名以上の悩みを解決。企業向けには、健康経営のための従業員健康支援「スリープアップ」や、メンタルと睡眠を同時にケアする「JCSP日本睡眠改善カウンセリング」をはじめ、エビデンス取得のための受託睡眠研究、マンションやホテルの睡眠空間設計監修など幅広く睡眠事業を手掛ける。著書7冊、NHK「あさイチ」やTBS「初耳学」などTVや雑誌、ラジオ等メディアでも活躍。
【モデル着用】パジャマ¥31,900クッションカバー各¥4,400ピローケース¥5,500/すべてトゥモローランド ホーム(トゥモローランド 渋谷本店 03-5774-1711)
Model:Emiri
Photo:Shohei Kanaya
Styling:Mie Saito
Hair&Make:Nobuyuki Shiozawa/mod‘s hair
Text:Marie Takada