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「どうしてずっと病院なの?」切迫早産で緊急入院したママに娘の言葉が突き刺さる。笑いと涙で家族の危機を乗り越える奮闘記!【書評】

  • 2025.3.22

【漫画】本編を読む

ママに向けた、あなたの娘はたくましく育っているよ。だから心配しないで。という心がざわつくメッセージから始まる『ママが急に居なくなった話』(月光もりあ)。

タイトルと導入から、小さな娘を残して「ママがいない」理由を想像し、思わず緊張が走る。本作は、著者である夫・月光もりあ氏が、妻の切迫早産による家族の奮闘を笑いと涙を交えて描いたSNSで話題のマンガだ。

月光もりあ氏には3歳の娘・えみりと第2子妊娠中の妻・月光ママがいる。ある日、妻が切迫早産と診断され、そのまま緊急入院を告げられる。医師の指示は「絶対安静」で約2カ月の寝たきり生活。面会も許されず、娘に会えないママは涙を流す。そんな中、もりあ氏は義母や友人に助けられながら、娘が寂しくないよう全力で寄り添っていく。

本作は、新章「激突!!切迫早産羽交い締め編」として連載が続く。Wi-Fiもない病室で、トイレ以外は完全に寝たきりの入院生活。1週間が1カ月以上に感じられるその過酷な状況の中、ママは「発狂しそうになる日」「鬱のように気分が沈む日」について切実に訴える。この姿は読者の心をギュッと締め付けるが、そんな状況でもユーモアを忘れないママと、常に明るさを保つパパの存在が、ふっと笑みを誘う。「これはもうプリズンブレイクするしかないな!」というママのセリフに、苦しい中でも前を向こうとする家族の姿が垣間見える。

ブログのコメント欄には、「似た境遇で励まされた」という声が多数寄せられる。さらに「切迫早産野郎、お前ごときに倒せる家族じゃねーんだよ!」と力強く言い切る場面には、読者も思わず応援の拳に力が入ることだろう。

入院生活の苦しさ、家族が残される寂しさをリアルに描いた本作。荷物受け渡し時にガラス越しに夫婦が再会するシーンは、愛おしさが爆発する瞬間が詰まっている。夫婦の愛、親子の愛、家族や友人たちの絆が詰まった奮闘記を、ぜひ最後まで見届けてほしい。

文=ネゴト / Micha

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