結婚生活において、日々の小さなすれ違いは避けられないもの。しかし、それが積み重なったとき、自分の気持ちに嘘をついたまま結婚生活を続けるべきなのかと悩むこともある。今回は、そんな葛藤を抱える主人公の視点から描かれる夫婦をご紹介いたします。
あらすじ
主人公は夫との些細なケンカのたびに「離婚したい」と考えてしまう。しかし、子どもはパパのことが大好きで、家庭を壊すことへの罪悪感もある。日常は特に大きな問題もなく、夫も悪い人ではない。それでも、結婚生活を続けることに漠然とした不安を抱いていた。そんな主人公の脳裏に浮かぶのは、6年前の夫との馴れ初め。先輩と別れたばかりで傷心していたとき、友人だった夫に相談するうちに一晩を共にしてしまった。そして、友達以上恋人未満の関係を続けていた頃に妊娠が判明し、夫は責任を取るために結婚を申し出た。夫としても父親としても申し分ないはずなのに、ふとした瞬間に「本当にこれでいいのか」と考えてしまう主人公。そんな中、夫が最近オシャレに気を使い始めたことに気づき、「もしかして浮気?」と疑いの気持ちが芽生える。そして、あることを思いつく。「そうだ、簡単に別れられる方法があるじゃん…夫に浮気してもらえばいいんだ…」
見どころ
結婚生活への漠然とした違和感
家族としてはうまく回っているけれど、恋愛感情を抱けなくなった主人公の心情がリアルに描かれる。
過去の馴れ初めと現在のギャップ
恋人ではなく「責任」から始まった結婚。時間が経つにつれて変化した夫婦の関係に、主人公は疑問を抱き始める。
家庭の中で募る違和感を彼女の選択はどんな未来をもたらすのか、彼女の決断が、夫婦関係にどのような影響を及ぼすのかが描かれていく。