リーダー、ジニョクを追い詰める彼らの目的とは？『デビルズ・ゲーム』個性豊かな快楽殺人鬼たちを紹介

韓国の大ヒット映画『オオカミ狩り』(22)の制作会社が手掛ける『デビルズ・ゲーム』(公開中)。今回は、本作の見どころの一つでもある、クセの強い個性豊かな殺人鬼たちを紹介していく。

【写真を見る】殺人鬼ジニョクを追う中で、彼と入れ替わってしまう刑事ジェファン

主演は可憐な女装も話題になった「ノクドゥ伝～花に降る月明り～」や、寡黙な犯罪者を演じた『オオカミ狩り』など、カメレオン俳優の異名を持つチャン・ドンユン。普段は誠実な役柄が多いが、本作では本格的な悪役に初挑戦し、これまでの爽やかなイメージを脱ぎ捨て、ボザボサなパーマヘアとポップでワイルドなファッションで、残酷で狂気じみたシリアルキラーのジニョクへと変貌した。一方、手段を選ばない刑事ジェファンを演じるのは、『狼たちの墓標』(21)や『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(24)など、コメディからノワールまでジャンルを問わない実力派俳優オ・デファン。これまで演じてきた刑事役のコミカルなイメージを払拭する。この2人が一人二役を演じて引き起こした化学反応が、本作の見どころとなっている。

本作に登場するサイコパス殺人鬼ジニョクの仲間である犯罪組織メンバーには韓国映画やドラマでお馴染みの名優が集結している。まずは、ジニョクの仲間でサイコパス殺人鬼集団の一人、イ・ジェチョルを演じたのは、韓国のベテラン俳優ソン・ジョンハク。ドラマ「ミセン-未生-」の悪徳上司役で注目を浴びたあとは『オオカミ狩り』やキム・ジェフン監督作『必死の追撃』(24)にも出演。数多くの話題作に出演、重厚な演技で存在感を放つベテラン俳優だ。劇中ではジニョクに対し「いつから俺にタメ口を聞いてた？お前は誰だ」と刑事と入れ替わったジニョクの姿を別人だと怪しむ勘が鋭い一面も。

続いて2人目の殺人鬼パク・ソンマンを演じたのは、ドラマ「ピアノ」でデビュー、その後も話題ドラマに続々と出演しているシン・スンファン。映画でも『共謀者』(13)、『ベテラン』(15)、『軍艦島』(17)など、圧巻の演技力や独特の個性で、シーンスティラーとして活躍しているほか、4月11日(金)公開の『ベテラン凶悪犯罪捜査班』にも出演している。死体を解体する“殺人ゲーム”を始めた張本人である。ソンマン。その解体シーンをジニョクがネットに上げたことが原因で警察が動きだしたため、彼はジニョクの事を恨んでいた。ジニョクを拷問するシーンではあまりの残虐極まりない拷問に極限状態が続いたジニョクはついに覚醒する事に。

そして3人目の殺人鬼イ・ヨハンを演じたのは、映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』(22)、『密輸 1970』(24)など強烈な存在感を発揮する演技で注目を集めるユン・ビョンヒ。コミカルな演技に定評のあるビョンヒだが本作ではジニョクの居場所を警察に伝える裏切り者役を演じている。冷酷な殺人鬼としての狂気を秘めた無表情さや不気味さ満載の演技に注目。物語の終盤には目的のために手段を選ばないジニョクとジェファンの直接対決に巻き込まれていく。

名俳優たちが扮する快楽殺人鬼たちは、ジニョクとジェファンの物語にどのように関わってくるのか？ぜひスクリーンで目撃してほしい！

文/サンクレイオ翼