1. トップ
  2. 香取慎吾“一平”、わざと最低な選挙演説して感動を呼ぶ「『泣いた赤鬼』まんまで泣く」とトレンド入り<日本一の最低男 最終回>

香取慎吾“一平”、わざと最低な選挙演説して感動を呼ぶ「『泣いた赤鬼』まんまで泣く」とトレンド入り<日本一の最低男 最終回>

  • 2025.3.21
「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」最終話より (C)フジテレビ

【写真】記者に詰められる長谷川(堺正章)

香取慎吾が主演を務めるドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の最終回となる第11話が3月20日に放送された。一平(香取)が真壁(安田顕)を選挙で勝たせるために、自分は「苦しい人は自己責任!」とわざと最低な選挙演説をする様子が描かれて感動を呼んだ。X(旧Twitter)でも「サーカスのピエロのようなラストの演説が良かった」「泣いた赤鬼まんまで、もう泣いてます」「どこが最低なん…??て疑問が見事に回収された最終回だった」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)

“選挙&ニセモノ家族ドラマ” 完全オリジナル作品で新ジャンルのエンタメ誕生

本作は、主人公である“日本一の最低男”大森一平(香取)が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を笑いあり涙ありで描く、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込んだ完全オリジナル作品となっている。

志尊淳が“最低男”一平の義理の弟であり、子ども2人を育てるシングルファーザー・小原正助を演じ、その正助の子どもである小原ひまりを増田梨沙、小原朝陽を千葉惣二朗が演じる。

不祥事を起こした元テレビ局の報道マンの一平は政治家への転身を図る

テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるようにテレビ局を退社した一平。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るものの仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っていた。あるとき一平は、衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書で、小学校時代からの幼なじみでもある真壁考次郎から助言を受け、政治家への転身を決意。次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。

一平の他界した妹・陽菜(向里祐香)の夫であり、2人の子どもを育てながら保育士として働くシングルファーザーの義弟・正助一家を呼び寄せて同居することに。一平には裏で、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑があった。

一平からパワハラを暴露され、長谷川区長が会見中に胸を押さえて倒れてしまったことによって、世論は長谷川に対する同情ムードに。長谷川は次の区長選への出馬を断念すると宣言し、後継者として黒岩を指名。大江戸区長選には黒岩が立候補して一平と泥沼の闘いを繰り広げ、区長選は混迷を極めた。

さらに区民からの出馬要請を受け、真壁が立候補する。

真壁は「いちばん好きな自分でいられるまち」をキャッチコピーに立候補する

「いちばん好きな自分でいられるまち」をキャッチコピーにする真壁は穏やかで誠実な人となりを見せ、高感度が上がる。一方、一平は真壁をこき下ろし、バラエティー番組のゴシップ暴露をネタに投票をあおり、「日本一の最低男」と言われるほどになる。しかし、実はこれは真壁を区長に当選させるため、一平と真壁が描いた筋書きだった。

最終演説当日、真壁の理想的な社会を作る演説のあと、正助や都たちが見守る中、現れた一平。「泣いた赤鬼」の絵本を胸に抱く朝陽とひまりに目をまん丸に見開く“嘘をつくときの癖”をわざとやってみせてから、真壁の演説は絵空事のお花畑だと言う。「自分がよければそれでいいし、苦しい人は自己責任。価値のないやつはいないも同然、存在ごと無視。税金なんて使うのもったいなーい!」と言ってのける。さらに、一平は「ほんとに作れるのか? そうじゃない社会」と真壁に言葉を向けると、「もちろん、それを作るのが政治です!」と真壁は断言する。

選挙は見事に計画通り、真壁が当選を果たしたのだった。

真壁を勝たせるために憎まれ役を引き受けた一平のあっぱれな姿が感動を呼んだ。X(旧Twitter)でも「サーカスのピエロのようなラストの演説が良かった」「泣いた赤鬼まんまで、もう泣いてます」「いい意味で裏切られた最終回」「今期のドラマで1番泣けた」「やられた…こんっっなに涙止まらんことある…!?」「どこが最低なん…??て疑問が見事に回収された最終回だった」「最終回、シビレすぎてしばらく動けない…」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。

◆構成・文=入江奈々

元記事で読む
の記事をもっとみる