初めて食べた時のことをなぜかずっと覚えていたり、 ふとした瞬間に食べたくなったり……そんな“思い出の味” は、きっと誰にもあるはず。あの人の忘れられない味と、思い出エピソードをご紹介。
マンボウやしろさんの思い出の味:〈MOGA cafe〉のハンバーグピラフ
「1997年にデビューし、芸人として渋谷の劇場へ通っていた頃、少しお金のある時の御馳走がハンバーグピラフでした。その後、2013年から当時渋谷パルコにあったスタジオからラジオの生放送をやるようになり、放送前後でまた通うように。そして最近は、脚本家としてNHKでの打ち合わせ帰りに寄っています。それぞれの時代を懐かしみながら食べる味です。」
バターたっぷりのピラフと、酸味のあるトマトソースがベストマッチ。お腹をペコペコにして食べに行きたい一皿。
ハンバーグピラフ¥1,650
染谷真太郎さんの思い出の味:〈赤坂一龍 別館〉のソルロンタン
「風邪気味のときに先輩が“元気がでるよ! ”と連れて行ってくれた、やさしい味。それからスタミナが欲しいときの定番になり、スタッフの間でも“そろそろ行く? ”と名前があがるように。今や月1 回程お世話になる、欠かせない存在です」。
韓国では元気がない時や二日酔いの時の定番。牛骨を長時間も煮込んだ乳白色のスープは、牛の旨味が溶け出した素朴な味わい。
ソルロンタン¥1,850
齋藤 圭さんの思い出の味:〈アンジェリーナ〉のモンブラン
「妻が私の誕生日にホール(キャトルモンブラン)を予約してくれたのがきっかけで大好きになりました。それから自分のご褒美的存在となり、仕事の区切りや何かの節目に1人用のサイズを買いに行くように」。
パリの老舗サロン。 本場と同じレシピでつくられるモンブランは、サクサクのメレンゲの上にふわふわのミルキーなクリーム、さらにパリから直輸入したマロンペーストがたっぷり。
モンブランデミサイズ ¥735(2024年4月22日時点での仕様と価格です)
onKuL vol.20(2024年4月売号)より。
illustration:Nobuko Uemura
edit&text:Moe Shibata
re-rdit : Saki Katayama