母方の伯父はいわゆる亭主関白気質で大酒飲み、酔えばオヤジギャグを連発するなど絡むと少し面倒くさい人です。しかし本家の跡継ぎのため、伯父の行動や態度に嫌悪感を抱いても、親戚の誰もが強く言うことができないでいました。
息子が泣くのを面白がる伯父…
息子は幼いころ伯父に人見知りをしており、伯父が近づくたびに泣き出していました。伯父はそんな息子の反応をおもしろがってか、次第にわざと息子に近づき泣かせるように……。私はもちろん、周りには親戚も数名いましたが、誰も何も言い出せず苦笑いしながら見守るのが精一杯でした。
息子が2歳になるころのこと、祖母の米寿祝いで伯父と再会した息子。成長した息子は伯父の姿に一瞬ひるむものの、泣き出すことはありませんでした。すると伯父は息子をからかうように話しかけます。さすがに泣いてしまうのでは……と心配していると、息子はたったひと言「イヤ!」と伯父を一蹴! 今まで泣かされてばかりだった息子が強い意志を込めて伯父を拒む姿に、私はとても驚きます。伯父は息子から反撃されたのがショックだったのか、すごすごと引き下がっていきました。これには、私も親戚一同もスカッとした気持ちに! ときにははっきりと自分の正直な気持ちを言うことも大事だな、と息子から学んだ出来事です。
著者:若葉みゆき/40代女性・主婦。12歳・9歳・6歳の3人の子どもを育てるママ。40歳を過ぎてから体調が万全の日が年に数回しかないのが悩みの種。子どものパワーに圧倒されながらも、なんとか日々暮らしている。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
ベビーカレンダー編集部