会社に持っていったお土産。「1人ひとつ」のルールを知らない、新入社員の行動が引き起こす波紋とは？ 友人が驚いた体験談を語ってくれました。
新人の予想外の一手
私が勤めていた会社に、新入社員が入ってきたころのお土産エピソードです。
ある日私が帰省先のお土産を買って、職場に持っていったときのこと。
他の人がそうしているように、私も「これ皆さんでどうぞー！」と声をかけ、共有の棚に置きました。
私の職場では、お土産を持ってきた人は『帰省のおみやげです 誰々より』とメモを書き、置くことになっていたからです。
そして「いただきまーす」「ありがとうございます」と各人がお土産をひとつずつ持っていく中、新人Aくんがやってきました。Aくんが入社してから、初めてのお土産配りイベントだったのですが、Aくんの予想外の行動にびっくり！
「うわ！ オレこれ好きなんですよねー！ 家でも食べていいっすかね」と言い、ごそっと1列持っていってしまったのです。
1人ひとつの常識が崩れる瞬間
「お土産は1人ひとつ」というのが暗黙のルール。それを超えていく新人に、私も周りも驚愕。
本人に悪気があったわけではなく、素直な性格なのは皆も分かっていたので、その場では指摘できず。
それからはお土産のメモに『1人ひとつずつお取りください』という一文が書き加えられました。
【体験者：40代・会社員、回答時期：2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。